井上梨名「未来まで、Buddiesのおかげで生きていけると思います」
そして、ステージに一人残った井上は、客席に向けて最後のメッセージを語りだす。「私は7年前にこのグループに加入したんですけど、どこにでもいる女子高生が、先輩たちがテレビだったりMVだったりでパフォーマンスする姿に心を動かされて、それが人生の支えになりました。憧れの人たちみたいにたくさんの人を笑顔にして、支えられる人になれたらと、人生で大きな決断をしました」と、グループ加入の経緯を振り返る。
続けて、「そこからはうまくいくことばかりじゃなかったし、思うように活動できなくて、グループや自分自身が暗くなってしまう時期もありましたし、自分の居場所はどこなんだろうと、もがく時期もありました」と、苦悩した時期について明かしつつ、「そんな中、いつもそばにいてくださるBuddiesの皆さんが道を照らしてくれたから、ずっと前を向いてここまで活動することができました」と、Buddiesの存在が大きな支えになっていたことを告白。
スタッフや家族への感謝、各期のメンバーへの愛を述べつつ、苦楽を共にしてきた同期の二期生へは「みんなが本当に大好きで。おばあちゃんになっても二期生曲とかいろんな曲、いっぱい踊ろうね」と未来の約束を口にする場面も。
そして、Buddiesには「皆さんがいたから櫻坂46はここまで来ることができたし、私も今日まで、なんなら未来まで、Buddiesのおかげで生きていけると思います。この“チーム櫻坂”ならどのメンバーも輝ける、そんなグループになっています。自分で言うのも恥ずかしいけど、それは私が証明していると思います。たくさんこの7年間で輝けました!」と本音を口にした。
同期や後輩が“愛されキャラ”井上にエールと感謝を
その後、二期生が一堂に会してトークを展開。「イザベルについて」披露前のコントは井上自身が脚本を書いたことや、ドレスのイメージについては「いくつか候補があった中で、衣装さんからこれは『みんなの初恋』がテーマと言われて、即決しました」などと裏話を明かした。
そんな井上に対して、森田ひかるは「何かあったらいつでも頼ってほしいし、ずっと応援してるから、これからの人生も井上らしくかわいい笑顔でいてね。自分が思っているより素敵な人なんだから、そこを誇ってほしい」とエールを。
バラエティー番組でも共に先陣を切るなど、“相方”と呼ばれるほど親交の深い武元は、涙を堪えながら「最後の日に最高なところを持ってくるところが井上梨名。最後に一番の井上梨名を見せてくれて嬉しいし、こんなにキラキラした人の隣で歌えてうれしかったです」と感謝を伝えた。
さらに、後輩の三期生と四期生も合流。山田桃実は「一緒に活動できたのは8ヶ月だけだったんですけど、この期間で学んだことはたくさんあります。悲しいし気持ちも寂しい気持ちも大きいんですけど、この先も尊敬の気持ちは一生変わらないので、これからも変わらぬ井上さんでいてください」と思いを吐露。
中嶋は「私は井上さんと仕事をするのが好きで、どの現場でどんなお仕事をするにもずっとお手本でいてくださいました。これからも一緒に経験したいことがあったから、今日の別れは本当に寂しい気持ちでいっぱいです。こんなに心にぽっかりと穴が空いてしまうのも、たくさんお世話になったから…」と涙を浮かべた。
そんな中、キャプテンの松田は「井上といるときはキャプテンじゃない自分でいられたし、それが自分の心の支えになっていた。たくさんいろんな言葉ももらったし、困っていたらすぐ気づいて隣に来てくれたし。井上がいなかったら、踏ん張れない瞬間がたくさんあった」と、井上に支えられていたことを明かす。
続けて、「なのに、井上は弱い部分をまったく見せない。いつも頼ってほしいなと思っていたけど、それは井上なりの芯であり考え方で、そこも井上らしくてカッコよかった。同期も後輩も井上の姿をたくさん見てきたと思うけど、アイドルとしても人としてもお手本のような人。だから、私は井上みたいな強い人間になりたいなと思いました」と伝えた。
「7年間のアイドル人生、100点満点です!」
会場が感傷的な空気に包まれると、井上は「皆さん、しんみりしている場合じゃないですよ! 最後の最後はみんなでとびっきりの笑顔で、たくさん大声で楽しみましょう!」と叫び、メンバー全員で井上がセンターを務める「確信的クロワッサン」をパフォーマンス。
盛大な「いのりコール」を背に、彼女は「7年間、本当にありがとうございました。みんなのおかげで、本当に本当に幸せでした!」と告げて、7年間におよぶアイドル人生を締め括った。
トロッコに乗ってアリーナを回遊しつつ、再びステージに戻ると、今度はメンバー1人ひとりから青い花が手渡された。そして、最後に「メンバーのみんなもBuddiesの皆さんもたくさんたくさん、幸せな時間をありがとうございました。私のこの7年間のアイドル人生、100点満点です!」と伝え、約3時間半におよんだ「Buddies感謝祭 2025 EX」および「井上梨名 卒業セレモニー」は閉幕した。

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