――演じられてみて愛梨というキャラクターについてはどうお考えですか?
愛梨ちゃんはすごく素直で、思ったことをすぐ口走っちゃうような子です。でもそこは、似ているというか、重なる部分もあるなと思っています。私も思ったことを言っちゃうタイプなので(笑)。そこは演じていて、悩んだとか演じにくいということはありませんでした。
――「目の前のことに全力で踏み込むのがモットー」というせりふがありますが、なかなかすてきなことを言いますよね。
そうですね。割り切って「たとえ裏切られて傷ついても、私は信じていたい」という、そういう愛梨ちゃんの考え方は格好いいと思いましたし、人として魅力を感じました。
――では、撮影の中で印象的なエピソードはございますか?
私、ちょうどこの作品の撮影のとき誕生日(4月5日)を迎えたんですよ。そのとき、皆さんに「おめでとう、おめでとう!」ってケーキまで出してもらってお祝いしていただいて。
その日の夜がすごく怖いシーンの撮影で、「さっきまでみんなあんなに『おめでとう』って言ってくれていたじゃん!」って余計にインパクトが大きかったです。すごい誕生日になりました(笑)。
――それはすごく印象に残りますね(笑)。
残りますよ~! みんな「おめでとう、おめでとう!」って言ってくれたのに、急に重苦しい雰囲気になって(笑)。
――個人的にはカメラマンを殴るところが好きでした。
あ~! 愛梨ちゃん格好いいですよね。普通はためらうじゃないですか。それをためらわず、間違っていることは間違っているのだから、と自分の意思で表現できるのはすごいなと思います。
――悟役の古川(雄輝)さんは、実年齢でも約10歳年上ですけど、撮影現場での印象というか、共演されてみていかがでしたか?
古川さんは事務所の先輩で、以前一度事務所でお会いしたことがあったんです。そのときは話したわけでもないし、名乗ったわけでもないので、「覚えていてくださっているかな?」と、少し緊張して現場に行きました。
そうしたら、古川さんの方から「あのとき会ったよね」と言ってくれて、すごくうれしかったです。おかげで緊張が解けました。
――もしかしたら“リバイバル後”だったのかもしれませんね(笑)。
あ! そうかもしれないですね(笑)。
――ちなみにもしご自分がリバイバルで過去に遡れるとしたら、いつに戻りたいですか?
いつだろう…(笑)。やっておきたかったということはいっぱいあるんです。中学2年生のころに戻って、ちゃんと勉強しとけば良かった…とか。
台本を読んでいて、分からない漢字が出てきたとき、「これっていつ習うんだろう?」ってなるので(笑)。戻ってしっかり勉強したいです。
こうやって取材していただいているときも、どの言葉遣いがベストなんだろうって、分からなくなるときがあるので。ちゃんと国語をやっとけば良かったなと思ってしまいました。
――いやあ、言葉遣いもきれいだと思いますよ。
ありがとうございます(笑)。
優希美青(ゆうき・みお)
1999年4月5日生まれ 福島県出身
2012年、「第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン2012」で グランプリを獲得して芸能界入り。2018年3月17日(土)公開の映画「ちはやふる -結び-」に新キャスト・花野薫役で出演することが決まっている。
「僕だけがいない街」
Netflixにて世界190カ国に配信中
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