岩田剛典、ノースタントで欅の木に登る熱演! “河瀬組”「Vision」出演決定
岩田剛典 コメント全文
【岩田剛典】
河瀬監督とは昨年の夏に映画祭で初めてごあいさつさせていただいた際に「監督といつかご一緒したいです」と話したのですが、まさか本当に、しかもこんなにも早く作品に呼んでいただけるなんて想像もしておらず、お話をいただいた時は心からうれしかったです。
国際的な作品に出演できる機会はそうそうあるチャンスではないので、作品の中での自分の役割を果たせるように覚悟して現場に臨みました。
河瀬組は役者にリアルを追求する現場だったように思います。
英語で芝居をするのも初めての経験でした。撮影現場でアドリブの芝居を求められることが多かったのもとても印象深いです。また撮影期間中は自分の撮影がない日も東京に戻らずずっと奈良・吉野の大自然に囲まれて住み込みで生活していたのですが、一度もホテルや民宿には泊まらず、撮影現場で寝泊まりしたり、民家の一部屋をお貸しいただいたりして過ごす経験は初めてでした。
監督の撮影期間中は役者に役柄から離れて貰いたくないという思いもあり撮影期間中はカメラが回っていないときもずっと役柄のまま生活していました。毎日、役に入る時間とかもなく朝起きてそのまま撮影が始まるような、河瀬組のリアルを追求する撮影手法がとても刺激的でした。
ジュリエット・ビノシュさん、永瀬正敏さん、お2人とも初対面は撮影現場だったのですが、素晴らしいお2人と作品でご一緒させていただける日が来るなんて想像もしていなかったので、お会いした時はとても緊張したのを覚えています。
自分は役柄的にお2人と一緒のシーンが多かったのですが、ジュリエット・ビノシュさんは現場でとても通じ合えた気がしました。永瀬さんは河瀬組が3作目だということで、初めて参加した自分に現場について分からないことなども色々と優しく教えてくださり、本当に助けていただきました。
日本の奈良・吉野を舞台に、さまざまな愛の形や命のあり方がテーマになっている作品になっていると思います。日本国内だけでなく国外にも日本古来の伝統や、歴史が詰まった大自然の神秘さや美しさが伝わるといいなと思います。
今回「Vision」に参加させていただき、表現者として大きな経験を積ませて頂きました。国際的な視点を持って取り組むことで、俳優として視野が広がりました。
2018年公開
配給:LDH PICTURES
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