――しわすは、健太という男の子との出会いをきっかけに変わっていきます。健太役の山口太幹(たいき)くんは撮影当時7歳でしたが、どんな子でしたか?
太幹はもう何でもできるんですよ! お芝居はしっかりしてますし、子供なので正直ワガママとか言うのかなと思いきや、長時間の撮影もしっかり対応してました。一度スチール撮影中に眠気に負けて“再起不能”になったことはありましたけど(笑)。健太役はセリフがないので難しかったと思うんですけど、太幹はちょっとした表情の変化もしっかり表現できる子で、私もいろいろと助けられました。
――休憩時間は何をして過ごしていましたか?
ずーっと遊んでました。太幹が「アリスちゃーん!」って来て、ワチャワチャワチャしてました。かわいかったです。でも1年ぶりに映画祭で会ったら、全然違ってたんですよ。恥ずかしがるというか、男女を意識し始めていて、ちょっと寂しくなりました(笑)。「おいで」って言っても、「いい」って言うんですよ。昔はターッと駆け寄ってきてたのに……。
――また何年か後に共演したら面白いかもしれませんね。
そうですね。太幹の成長を見届けたいです。
――印象に残っているシーンはありますか?
健太のお母さんを演じたMEGUMIさんとの取っ組み合いシーンは、女性同士ならではのグダグダさが印象的でした。男性同士だったらカッコいいケンカになったと思うんです。でも女同士だと、口だけは達者でワーッと言い合うんだけど、取っ組み合いになるとダサくてただただ暴れているだけ。でもそれが「女同士だとこうなるんだな」とリアルに感じて、何だか分からないけど、演じた後クスクス笑っていました。
――何か撮影中で大変だったなと思うことはありましたか?
とにかく汗が止まらない、というのが……。巫女の衣装って夏服と冬服があるんですけど、夏服だと透けてしまうので、見栄えの問題で冬服を着ていたんです。でも撮影は真夏だったので、とにかく暑くてたまらなかったです。
2月3日(土)より新宿武蔵野館・渋谷TOEI他全国ロードショー
監督=グ スーヨン
主題歌=「フェイヴァリット・ゲーム」 アレクサンドラ・スタン
配給=スリーパーエージェント
(C)2017 『巫女っちゃけん。』製作委員会