NHK教育で3月29日スタートの新アニメ「はなかっぱ」の取材会が3月17日、都内で行われ原作のあきやまただし氏、のなかかずみ監督、声優の中川里江(はなかっぱ役)、山口勝平(がりぞー役)、MAKO(アゲル役)が出席した。
本作は、あきやまただし原作漫画のアニメ版。主人公は、お皿の代わりに頭の上にいろいろな花が咲いてしまうカッパ族の少年・はなかっぱ。大人になると自分の花は決まるが、子供のはなかっぱは、突然いろいろな花が咲いたり散ったりを繰り返し成長していく。
原作のあきやま氏は、はなかっぱ誕生のきっかけについて、「何か子供にメッセージを残せないかなということで考えたキャラクターです。子供が、いろいろなものに触れながら成長していく姿をはなかっぱで表わせたら」と経緯を語った。キャラクターを考える上で心掛けていることについて、「新しさがあって、自分の中から出てくるものだけを絵にしていきたいと思っています」とオリジナリティを大切にしているようだ。
中川は、演じるはなかっぱについて、「とてもマイペースで動じない感じの男の子なんですけど、喜怒哀楽がはっきりしていて好奇心旺盛でとっても心の優しい男の子です。ちょっとずるしたりもするんですけど、そこがかわいいかなと思います」と“マイキャラ”の魅力を。続けて、「がりぞーくんとアゲルちゃんがはなかっぱの花を求めてちょっかいを出してくるんですが、いつもそれに気付かず、『君たちだったのか』と最後に気付くベタなやり取りを楽しんでやってます」とほんわかとしたストーリーを楽しんでいる様子。
山口は、がりぞーについて、「上からは押さえ付けられ、下からは突き上げられというサラリーマンの中間管理職的な悲哀が出ればと思います」とキャラクターの複雑な立ち位置を現代社会に置き換えて紹介した。また中川は、がりぞーの変装について、「やまびこ村の人は誰も気付きません。はなかっぱに変装しても親も気付きません」とはなかっぱのちょっと天然な一面を明かした。
3月29日(月)スタート 毎週月〜金朝7:15‐7:25 NHK教育