NHK BSプレミアムにて放送中のドラマ「我が家の問題」(毎週日曜夜10:00-10:50)。同作は奥田英朗の短編小説をオムニバス形式でドラマ化したもので、ささやかな“わが家の問題”を抱える4つの家族の物語が1話完結で展開されていく。
同作で、4人の若妻を一人で4役演じる水川あさみにインタビューを行った。4人の夫についてや、ドラマを通じて感じたことなどを語ってもらった。
―― 一人4役というのは大変だったと思いますが、撮影を終えてみていかがでしたか?
終わった今の感想は、すごく楽しかったなというのが大きいです。まず4役を演じるっていうこと自体がないし、それぞれ4人の違う女性を演じるという難しさにチャレンジできたのは良かったなと思いますが、やってるさなかは本当に大変だな、どうしよう、これ…っていう思いでした(笑)。
――短期間に4つの役を演じる上での切り替えなどは、どうしていましたか?
4つの役を演じなくちゃいけないということを常に俯瞰して見ていて、体の3分の2だけ撮影している役に入っていて、あとの3分の1は他のことを考える余裕を持ちながら演じるという感じでしたね。
本当はその役のことだけをどっぷりと考えられればいいんですけど、今回はそういう感じではなかったかな。
1話ずつ撮影が終わって、次のお話の撮影までに1日空くんですよ。だからその時に次の役のせりふを覚えて、こういうふうにしようかなっていうのを考えて。
一つの役だったら事前にそれだけ考えればいいけど、4つ考えなきゃいけない。その作業ができる期間が1日しかないので、瞬発力がすごく必要でした。
――4役を演じてみて役者としての発見や収穫はありましたか?
役者さんのタイプっていろいろあると思うんですけど、役にどっぷり漬かる人もいれば、技術としてお芝居をする方もいて。それは人によって違うので、どれがいい悪いではないのですが…。
私が今回、4役を演じるという上では、どっぷり役に染まったりということではなくて。どこかに私自身のキャラクターがにじみ出る部分があるかなとか、私にない部分をどう見せたらこの役が成立するのかな、ということを考えて演じました。
――4人の夫の印象を教えてください。
皆さん本当にびっくりするくらい役にぴったりで…。お芝居をするということだけではなく、ご本人と役がすごく合っているなっていう部分がたくさんありました。
達生を演じた小泉(孝太郎)さんは、皆さん爽やかで真面目な方っていうイメージを持っていると思うんですけど。
達生と小泉さんの真面目な部分が重なり、“おかしなことを言う”という行為が異質に見えて、ユニークに感じました。
大谷(亮平)さんは仕事ができない夫っていう役だったんですけど、大谷さん自身スタイルが良くて格好いいんですよね。何をしてもさまになってしまうんです、しゃべり方もしぐさも。そんな人が仕事ができないと思うと相当面白いなって。
勝地(涼)くんは、奥さんのやりたいことをこうするといいんじゃないかって言ってくれる、何でも受け止めてくれるような役だったのですが、彼自身芸歴が長く、お芝居もずっとされてる方だったので。
そういう包容力が役とすごく合っていて、任せていいんだ、という安心感がありました。
小池(徹平)くんは、見た目は小動物みたいでかわいらしいイメージがあるのですが、普段は関西弁でうわぁーと話していて。見た目と普段の彼のギャップというのが、奥さんの前にいるときと一人でいるときにギャップのある淳一役と重なっていて…。
それぞれの方に役と通じるものがあって、ハマってるってこういうことなんだなって感じました。居心地がよく、すごくやりやすい現場でしたね。
毎週日曜夜10:00-10:50
NHK BSプレミアムにて放送
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