――本作は、1976年に高倉健さん主演で映画化された原作「君よ憤怒の河を渉れ」をジョン・ウー監督によって再映画化された作品ですが、オリジナル版は見ましたか?
監督とお会いする前に見ました。着ぐるみが出てきたり、馬が新宿を走っていたり、今の時代にはできないような演出がたくさんあって、すごく面白かったです。
今回の作品では、大阪ロケで地元の方たちにいろいろサポートしていただき実現できた撮影だったと思います。
――川を疾走するジェットスキー・チェイスなど、結構派手なシーンが多かったですよね。
あの水上シーンを最初に見た時、CGなのかなと思いました。でも、実際に川で撮影したものだということを聞いてびっくりしました。車もたくさん壊れているし、鳩小屋もすごいことになってしまって(笑)。あの鳩が羽ばたくシーンのスローモーションは印象に残っています。
――ご自身が演じた百田里香はどんな女性ですか?
里香は、今まで事件に立ち会ったことがないような新人刑事。殺されてしまった人に感情移入しちゃうところが面白いなと。
演じている時は、すごく頑張る子だなと思っていたんですけど、完成したものを見た時に自分の中で「何でそうなるの」とか「来るのが遅いよ」って思ったりして、新人ならではだなと感じる部分が目立ちました。
でも、それが里香らしいというかキュートに映っていたから、クスッと笑えるシーンになっているのかなと思います。
――役には入りやすかったですか?
一人の女性・里香としては入りやすかったです。ただ、新人刑事ということで、犯人のプロフィールを説明したり、専門用語がたくさん飛び出すセリフが多かったので、1000回ぐらい練習しました(笑)。刑事としての里香は難しかったです。
――犯行現場の再現シーンでは体当たりの演技を披露しましたね。
監督ならではの世界観は他の作品にはないような感じで、とても新鮮で、あのような表現の仕方があるんだなと勉強になりました。でも、首を絞められたり、苦しくてもがいたり…。撮影はかなり大変でしたよ(笑)。
――福山雅治さん演じる刑事・矢村とのコンビについては?
ちょっと憧れがありつつ、もしかしたら好きなのかなっていう部分も台本に書かれていたりして。そこを意識しながら、目の前の事件を解決することに集中している感じをうまく表現できたらいいなと思っていました。現場では、福山さんにすごくサポートしていただいてうれしかったです。
私が本番で失敗しても「思いっきりやっていいから」と、温かい言葉をかけてくださいました。
――現場では、スタッフの方たちと中国語などでコミュニケーションを取ったりしたんですか?
いろいろな方たちとお話しできて、とても楽しかったです。ハ・ジウォンさんとは、韓国語で出演作について感想をお話ししたりしていました。
――中国語は、中国語検定(HSK)4級を取得している実力の持ち主ですが、難しいと感じる点は?
発音と四声が難しいです。ひと言、ひと言に音が付いているんです。音と読み方と意味を考えないといけないですし、文法も違う点が大変。でも、漢字なのでなじみはありますね(笑)。
――先日、NHKの生番組で得意の中国語を披露していましたね。
突然の展開だったので、ものすごく緊張しました。頭の中でスイッチを切り替えないといろんな言葉がごちゃごちゃになってしまうんです(笑)。
2月9日(金)公開
【HP】http://gaga.ne.jp/manhunt/
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