男子モーグル初メダルへ! アルペン&フリースタイルスキー【平昌五輪みどころ】
熱い戦いが繰り広げられる平昌オリンピックをもっと楽しむため、日本人の活躍が期待される競技を中心に「ザテレビジョン」が見どころやルールを解説する。今回は「アルペン&フリースタイルスキー」を紹介!
日本人選手が金メダルを狙える競技
スキー競技の中でも、極限の速さとテクニックを競うアルペンは“雪上の王者決定戦”として世界中が注目する種目。一方、選手たちが華麗な空中技を披露して芸術性の限界に挑むフリースタイルも“雪原のサーカス”と呼ばれ人気を博す。アルペンの滑降、回転、大回転、フリースタイルのモーグル、ハーフパイプ、エアリアルなど楽しみな種目がめじろ押しだが、中でも日本人選手が優勝を狙えるモーグルとハーフパイプは見逃せない。
'10年バンクーバー五輪日本代表・皆川賢太郎が解説!「平昌の地の利を生かせ」
みながわ・けんたろう='98年長野から'10年バンクーバー五輪まで4大会連続出場。'06年トリノ五輪では男子回転で4位入賞の快挙を成し遂げた。
「冬季競技の花形であるアルペンには、日本からは『技術系』と呼ばれる回転と大回転にそれぞれ男女1名ずつ、計4名が出場します。技術系ではオーストリアのマルセル・ヒルシャーが圧倒的なパフォーマンスを見せていますが、日本の湯浅直樹選手(回転)にも注目です。
フリースタイルのモーグルは、今季も好調なカナダのミカエル・キングズベリーの独壇場かと思いきや、1月のW杯で堀島行真選手が彼の連勝を止めました。堀島選手のすごさは世界で2人しかできないエア。さらに今季はターン技術も修正しました。五輪に向けて精度を上げているので、期待大です。ハーフパイプでは、小野塚彩那選手のライバルはいないと思います。彼女の武器は飛び出してからの高さ。今季はケガで出遅れましたが、先日のW杯で3位になるなど本来の滑りが戻ってきています。さらに今回の平昌五輪は、時差や習慣、雪質など、日本人にとって有利な部分も多く、期待したいですね」
「アルペン&フリースタイルスキー」注目選手を紹介!
●モーグル 堀島行真(ほりしまいくま)(20)
'17年の世界選手権で日本男子初の優勝という快挙を成し遂げた若武者。「コーク1080」、「ダブルフルツイスト」という最高難度の大技を武器に、五輪の舞台で真の王者へと上り詰める!
●スロープスタイル 山本泰成(やまもとたいせい)(16)
W杯で入賞するなど成長著しい現役高校生。才能あふれるスタイリッシュなエアに注目!
●回転 湯浅直樹(ゆあさなおき)(34)
3度目の五輪となる日本のエース。今回は回転で出場。持ち味の直線的な滑りで上位進出を狙う
●ハーフパイプ 小野塚彩那(おのづかあやな)(29)
'14年ソチ五輪で銅、'17年世界選手で金メダルに輝いたトップスキーヤー。誰よりも高く、美しい空中技で平昌の頂点を目指す!