Webサイト「アニメイト.TV」で配信中のコメディーアニメ「ヘタリア Axis Powers」が初のホールイベント「まるかいて感謝祭」を3月7日、埼玉・大宮ソニックシティホールで開催し、ファン約2200人が集まった。
同作は日丸屋秀和によるコミックが原作。世界の国々のさまざまな風俗や気風、風土などをキャラクター化し、いわゆる“エスニック・ジョーク”や世界史をネタにドタバタ劇を繰り広げるコメディーだ。アニメはDVD計8巻が累計約24万本を売り上げ、キャラクターが歌う“キャラソン”CDもこれまでに7作発売され、いずれもオリコンチャートトップ10入りを果たすなど人気が広がっている。
イベントには浪川大輔、安元洋貴、高橋広樹、小西克幸、杉山紀彰、小野坂昌也、高戸靖広、甲斐田ゆき、金田アキ、笹沼尭羅、金野潤、高坂篤志の総勢12人の声優が大集合した。
イベントではドイツ役の安元が司会を務め、キャストらはアニメ同様に爆笑トークを展開。6月5日(土)に公開される「銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)」の最新情報や、3月26日配信のアニメ最新作を先行上映するなどして盛り上げた。
冒頭のトークコーナーでは、役柄紹介と「自分の役以外でやってみたい国は?」との質問に回答。ラジオ番組での発言でアニメファンに大人気のフランス役、小野坂は「フランスはちょっとエッチなお兄さんなので親近感がわくというか、アドリブを入れやすくていい(笑)。やってみたい役はイタリア。『ねぇーねぇードイツドイツー』」と物まねを披露し、早速会場を温めていた。
さらに、優しい顔をして、恐ろしい言葉を吐くロシア役の高戸は「やってみたいのはフランス」と役柄からは想像できないネタを繰り出し、小野坂もさらに一言かぶせると、“まじめキャラ”ドイツ役の安元が「やめなさい(笑)!」と力ずくで進行し、ファンを喜ばせた。
キャラソンの話題では、イタリア役の浪川が「主題歌の『まるかいて地球』は各キャラクター版があって聴き応えがありますし、イタリアのキャラソンも周りの反応がとてもいい。実は歌うのはとても難しかったんですが、やってよかったなぁと思いました」とコメント。日本役の高橋は「日本の曲は、『恐れ入ります、すみません』というタイトルにがくぜんとしたのが第一印象(笑)。ヘタリアのキャラソンは各キャラの個性を出そうと頑張っていて素晴らしい」と感想を語った。
そんなキャラソンの最新作は3月24日(水)発売の中国編。中国役の甲斐田は「日本一と言われるぐらいの二胡奏者の方が参加してくださっています! とても格好いい、壮大な曲に仕上がってるのでぜひ聴いてほしーある!」とアピールした。
続いて、3月9日に誕生日を迎えるイギリス役の杉山にアメリカ風ケーキが贈られ、杉山は「クリームが緑色なんですが…」と苦笑い。日本人にはなじみが薄い色のそのケーキに最初はびくびくしていたが、食べてみると「普通においしい」ことが分かり、全員で仲良くつついていた。
さらに、生アフレココーナーでは、キャストが自分以外の役を演じるなど羽目を外しながらも息の合った演技を見せ、会場からは大きな拍手がわき上がっていた。
幕間とイベント終わりには、劇場版のスペシャル予告映像が上映や、新登場キャラクター、アイスランド(声優未発表)のビジュアルも公開。劇場版告知コーナーでは、映画宣伝大使にも任命されているプロイセンが歌う新録キャラソン「Mein Gott!」を同役の高坂が生で熱唱すると会場の熱気は最高潮に達した。
最後に、キャストらが作品への思いを激白。杉山は「Web配信から始まり、劇場版へとステップアップさせていただいたことに本当に感謝しています!」と語り、アメリカ役の小西は「アニメが始まって約1年がたちましたが、ファンの皆さんにお会いしたのは初めて。楽しんでいただけているんだと思うとうれしい」と笑顔であいさつ。
安元は「正直、いろいろありました。でもいい方向に転がっていけたなと。これからもどんどん押してくだされば、いろいろな方向に転がっていける作品だと思います!」と胸を張り、浪川も「1年前はこんなイベントができるなんて考えられませんでしたが、今日は堂々と言えます、『パースター』! ありがとうございました!」と役柄の決めぜりふで締めくくった。
なお、このイベントの模様を収録したDVD「まるかいて感謝祭」が7月23日(金)、全国のアニメイト・アニブロゲーマーズ限定で発売される。
幻冬舎コミックス公式HP http://www.gentosha-comics.net/hetalia/