昨年、アジアと欧州を含む海外ツアーを成功させたラッパーのSKY-HI。彼と一緒に最高のライブを作り上げるクルーを"SUPER FLYERS"と呼ぶ。その中で、ダンスパフォーマンスでライブを盛り上げる、Kensuke、Money、TAK-YARD、JUNが"BLUE FLAP QUARTET(ブルーフラップカルテット)"というチーム名で活動することが発表された。
SKY-HIのアーティストブック「水の上を歩くように簡単さ」では、SKY-HIとの出会いなどが明かされたが、今回はさらに4人に注目してインタビューを敢行。BLUE FLAP QUARTET(以下 BFQ)について前編・後編の2本立てで特集する。前編は、BFQの命名エピソード、RAGツアー海外公演の話や、3月10日から開催される"BLUE FLAP QUARTET WS TOUR 2018"について語ってもらった!
ーーインタビュー初登場なので、一人ずつ自己紹介をお願いします。
Kensuke「今はエンターテインメント業界でステージの演出や振付をしています。SKY-HIのバックダンサーもやらせて頂いていて、演出も一緒に取り行っています」
Money「バックダンサーと振付の仕事、そしてダンスレッスンを軸に活動しています。SKY-HI以外のアーティストだと、w-inds.、SUPER JUNIORのメンバーソロ活動の際にバックダンサーやらせてもらったり、いろいろな方のバックで踊らせて頂いてます」
TAK-YARD「えーっと・・・そうですねTAK-YARD(タクヤ)です」
一同 「???(笑)」
TAK-YARD「TAK-YARD(タクヤード)の本当の読み方はTAKUYA(タクヤ)なんです。TAK-YARDで書いてタクヤって読むようにしてたんですけど、タクヤードの方が定着してきちゃって(笑)」
JUN「初耳だぞ(笑)」
TAK-YARD「まぁ、呼び方はどちらでもいいです。僕もバックダンサーやレッスンを軸に活動していて、バックダンサーだと三浦大知さんがフェスやイベントに出演する時にバックで踊らせて頂いたり、台湾のアーティストのツアーに参加したりしました。最近はキッズの指導も力を入れていて、コンテストで入賞できるようになったり、キッズダンスの全国大会"ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST"にも出場させました」
JUN「普段はAZUR-D-BOYZという二人組のチームで活動していて、クラブイベントでショーケースをしたり、スタジオでダンスレッスンをしたり、アーティストにもダンスレッスンをしたりとか振付もやっています。振付だとDa-iCEとかE-girlsですね。E-girlsはレッスンもやらせて頂いてます。あとはデビューしたての新人アーティストさんとかもお話を頂ければ振付やレッスンをしています」
SKY-HIという空をもじった言葉の両側についている羽が僕ら
ーーBLUE FLAP QUARTET結成の話を聞かせて下さい。チーム名はSKY-HIと一緒に相談して決めたとのことですが、どう言った経緯で結成されたのですか?
Kensuke「SUPER FLYERSで活動していく中で、だんだんダンサーだけで稼働することが増えたりして、ダンサーだけを呼ぶ時にはなんて言えばいいんだろうっていうフワっとしている時期があったんです。そのままの状態でやってたんですけど、昨年の"SKY-HI HALL TOUR 2017 ~WELIVE~"の時に、周りの反応からダンサーが認知されてきていると感じるようになって、SKY-HIのライブプロデューサーさんに「これはきっと4人でも活動する機会が増えるから、名前をつけた方がいいと思うよ」って言って頂いて、そこからライブプロデューサーさんとSKY-HIで名前をつけようという話になりました」
ーー名前の由来はSKY-HIにまつわる言葉から選んだということですが、詳しく意味を教えてください。
Kensuke「まず、FLAPは飛行機の羽の部分に付いているパーツ名からきてます。そこに4人で作り上げるという意味でQUARTETです。SKY-HIという空をもじった言葉の両側についている羽が僕らっていう意味が込められています」
ーーBLUEは空の青さ、FLAPは羽、QUARTETは4人で魅せるってことなんですね。
Kensuke「そうです。実はちょっとした事件があって、QUARTETを検索したらイタリア語が出てきちゃって、そのまま真に受けてイタリア語でチーム名の入ったTシャツを作っちゃったんですよ。そしたら「これイタリア語じゃん。イタリア語じゃないよ(笑)」って言われて、WSツアー中にイタリア語から英語に改名するというハプニングがありましたね」
ーーSUPER FLYERSの話が出たので聞きたいのですが、SUPER FLYERSは海外のアーティストに近いファミリー感があるように見えます。現場はどういう雰囲気なんですか?
Kensuke「基本的にメンバーも変わらないですし、まさにファミリー感ですね。他のアーティストさんだと演出内容によってダンサーだったりミュージシャンのメンバーが変わるというのは良くも悪くもありますが、SUPER FLYERSは今いるメンバーで次なにしようかという考え方なのでファミリー感が強いです」
ーーよくみなさんのSNSでSUPER FLYERSが楽しそうにしている光景見かけますしね。ラッパーもいてミュージシャンもいてダンサーもいるので、ライブの打ち上げとか音楽的な感じなのかなって想像してしまうのですが。
Kensuke「あー。熱く語るっていうイメージですか?」
ーそれもですけど、なんかセッションしたり、サークル組みだしたりとか(笑)
JUN 「(笑)」
TAK-YARD「そっちのね(笑)」
Kensuke 「そういう熱さはひとかけらもないです(笑)。みんなで集まるときは楽しくわちゃわちゃして終わリます。飲み会の後にホテルに戻って飲み直す時があるんですけど、その時の組み合わせによっては熱いトークをしたりとかはありますね。みんなで泣いたりとかはないです(笑)」
JUN「泣き笑いとかはあるけどね。笑いすぎて泣いちゃうみたいな(笑)」
Kensuke「基本的に真面目な話はリハの時しかしないです」
他の現場にない経験でした。すごく勉強になる
ーーみなさんってラッパーやフルバンドと一緒に踊れて、海外公演から学園祭ライブまでツアーで回って、ロッキンとか大型音楽フェスにも出演しているじゃないですか。今、日本のダンサーで一番いろいろな経験をしている人たちかなって思うんですよね。
一同「確かにね〜」
Kensuke「あまりダンサーがいる現場に行かないんですよ。ダンスボーカル系のフェスとかイベントとかにはあまり行かなくて、ミュージシャン系の大きいフェスに出させて頂くことが多いです。現場のスタッフさんもバンド系のミュージシャンよりの方が多くて、照明さんはASIAN KUNG-FU GENERATIONの担当の方だったり、作り方が結構バンドに近い編成になってます。そこにダンサーが入っているので、現場の雰囲気はダンスボーカル系とは少し違う感じがしますね」
ーーそういう経験ってダンスに返ってきたりしますか?
Money「SKY-HIのステージはお客さんを煽ったりとか内輪の空気感を大切にするんですよ。特にロックフェスに出る時は踊りが3割、残りが煽り中心だったので、他の現場にない経験でしたね。僕はそれがすごく勉強になるというか、新しいスキルが身についたと思います」
TAK-YARD「曲を聴いたりする時に、一個一個の音を気にするようになりました。前は普通に聴いててこの曲好きだなって感じだったんですけど、今はこの曲のベースがかっこいいとか音を聴くようになりましたね」
国によってこんなに色が違うんだなって思いました
ーー"SKY-HI Round A Ground 2017"では海外に行かれましたが、手応えはどうでしたか?
JUN「特にロサンゼルスとパリはすごかったですね。国民性なのかわからないですけど、もうこっちが5で行ったら15で声援が返ってくる感じでした」
ーーSKY-HIのブログの海外手記パリ編で、「おそらくBFQにとって一番幸せが大きかったのはGlazartでのライブであろう。」と書いてありましたが、何か特別なことがあったのですか?
Kensuke「声援もですけど、眼差しが結構熱かったなと思いますね。ピアノとかバラード系の時は泣いてくれる方もいましたし、盛り上がるというよりは応援してもらっているという感じがすごく強かったです。僕の印象だとアメリカは踊ればイエーイってなったり、狙ったところで盛り上がってくれる感じなんですけど、パリは頑張れーって言ってもらっているような気がして、一個一個のパフォーマンスにレスポンスが返ってくるような印象がありました。国によってこんなに色が違うんだなって思いましたね」
WSはダンスを楽しんでもらうことを一番に考えている
ーー3月10日からWSツアーが開催されますが、どのようなWSにしたいですか?
Kensuke「個人的にはWSってスキルを身につける場所だと思っていて、ダンスの出来る子達が集まって、先生に自分たちの足りないものをWSを通じて習得するという意味合いが強いと思います。でも、僕たちのWSは違うんです。まず、ダンスに興味がある人にダンスを楽しんでもらうことを一番に考えているので、基本的に難しいことはあまりやりません。ダンスをやってみたい、レッスンに行く勇気がない、恥ずかしいっていう方々に対して、僕たちのWSなら受けてみたい。SKY-HIの楽曲なら踊ってみたい。という感じでダンスをやるキッカケを作れればいいなと思っています。ダンスを初めてやる人も普段からダンスをやってる人もみんなが楽しめる場所を作りたいです」
ー一般的なダンスのWSと違いますし、友達とかもできそうですね。
Kensuke「そうですね! 参加してくれる方は、SKY-HIが好きとか僕らのダンスに興味を持ってくれたとか共通点があるので、ぜひ友達を作ってほしいです。僕たちもそういう機会を設けたりしようかなとかいろいろ考えてますし、同じアーティストが好きっていう仲間たちの集まりなので、一人で参加しても楽しめると思いますよ」
JUN「自分が好きな音楽で、ライブと同じ振り付けで踊れるって絶対楽しいと思うので、一人で不安なこともあると思うんですけど、怖がらずに来てほしいですね。今までのWSでも参加者同士でコミュニケーションが芽生えている感じもしたので、楽しむつもりで来てほしいです!」
3月10日 名古屋
3月11日 大阪
3月16日 仙台
3月17日 宇都宮
3月18日 石川
4月6日 広島
4月7日 福井
4月15日 群馬
5月5日 福岡
5月6日 横浜
詳細は下記サイトでご確認ください。
BFQ WS公式サイト:https://bfqws2018.peatix.com/
BFQ Twitter:https://twitter.com/bfq_official