映画「半分の月がのぼる空」が3日に公開初日を迎え、同日、出演者の池松壮亮、忽那汐里、大泉洋と、深川栄洋監督、原作者の橋本紡氏が都内で舞台あいさつを行った。
原作はシリーズ累計140万部を突破した同名小説。過去にアニメ化やドラマ化もされており、本作で実写映画化が実現した珠玉のラブストーリーだ。高校生の裕一(池松)が肝炎で入院した病院で、心臓病を患う里香(忽那)と出会うところから物語が始まり、里香のわがままに振り回されながらも、裕一は次第に彼女へ思いを寄せていく。
池松は「ようやくこの日を迎えることができました。“ソラニン”よりこっちを選んでくれてよかった(笑)」と同日に公開初日を迎えた話題作を引き合いに出し、会場の笑いを誘った。
作中で白無垢(むく)姿を披露した忽那は「一番軽いものを選んでくれたらしいのですが、頭も着物もあまりの重さにびっくりしました」と感想を話した。
大泉は「この前にも舞台あいさつをしたのですが、涙を浮かべてる人もいて“辛気くさい連中だな”と思ったんですが、見終わったところだったからなんですね。皆さんはこれから見るということで、先入観を持たずにアホな顔して見てください」と冗談交じりにあいさつを。また、本作のキーワードにもなっている“ずっと”について意見を求められ、「これは舞台あいさつ職人の私でも難しい。“ずっと”については皆さんにも考えてもらいたい!」とハードルの高い質問から逃げようと四苦八苦。「とにかく愛し続けることです! 前もって質問を聞いていたのにほら…何の重みもない」と苦笑をもらした。
この日は大泉の37歳の誕生日でもあり、会場には三日月形のケーキが用意された。「37歳になりましたが、かわいさは汐里ちゃんに負けたくない!」と妙なライバル心を燃やす大泉。「何年か前はジャングルで誕生日を祝ったこともありますが、この作品と一緒に新しいスタートが切れて幸せです」と笑顔でコメントし、ノリノリでろうそくの火を吹き消した。
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