「チームプレイが強くなった」 それぞれが進化して生まれた新生m-floが始動
約15年ぶりのLISAの復活で、デビュー20周年を迎える「m-flo」。この復活劇は唐突なことではなかったのだそう。
VERBAL「一昨年前の年末、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんのカウントダウンイベントで、☆Takuとm-floとして出演する予定だったのですが、僕が直前に入院することになって、急遽、僕の替わりにLISAが出てくれたんです。彼女とのライブが盛り上がって、話題性も高まったことも大きくて」
☆Taku Takahashi「その前に、J-WAVE『MUSIC FACTORY』クリスマスパーティーでLISAと僕が久々に共演していたこともあって。VERBALの替わりをお願いした時も、彼女も快く引き受けてくれたし、USJ側も応援してくれてすばらしいライブができました。2017年の年明けにVERBALのお見舞いへ行って、そこで『LISAと3人でm-floをまたやらない?』って持ち出してみたら、実際、彼らも同じ気持ちでいたんです。そこから再結成プロジェクトが動くまではいろいろと大変でしたが、実現できてすごくうれしく思っています」
LISA「J-WAVE『MUSIC FACTORY』クリスマスパーティーは、応募で当選したリスナーさんを招待したイベントだったんですけど、『Planet Shining』や『EXPO EXPO』の頃にいた顔ぶれが観に来てくれていたんです。私は定番のファンの顔を覚えているから、今でも来てくれるんだと思ってすごくうれしかった。ソロのLISAを待っているわけではなくて、やっぱり3人のm-floを観たいんだっていうことが伝わってきて。今答えを出さないと、もう人生時間がないなと思いました」
それぞれのソロ活動期間も長かったこともあり、久々の共同作業では改めて3人の絆の強さを実感したのだそう。
VERBAL「やっぱりスタジオに入ったら、LISAにしかできないことがあったり、m-floとして一緒にいるとしっくりきますね」
☆TakuTakahashi「やっぱり昔からの仲なので、いろいろと難しい説明とかいらずに話が早いな、って思いました」
LISA「時を経てみんな人生経験もより一層深まり、書いてきた歌詞に対しての説得力がとても強くなっている。凄くリアルだなと思いました。この2つは楽曲にはとても必要なことで、歳を重ねるごとに楽曲の内容がよくなっていく。これはプレシャスなことで、歳を重ねるっていいなと思いました。今回はより一層戻った感が強い。『チームプレイが強くなったのかな』って思います」
そんな彼らのニュー・シングル『the tripod e.p.2』。「No Question」のミュージック・ビデオでは、LISAが丸刈りにする斬新なシーンのほか、過去のヒット曲「come again」「How You Like Me Now?」など、過去の3人のミュージック・ビデオがモノクロでフラッシュバックするシーンも表現されている。再結成した年に20周年を迎えた彼らだが、このニュー・シングルに込めた思いとは何なのか?
☆Taku Takahashi「m-floっていうのは様々な色を持っているよ、ということで、1曲ではなく、あえてEPにしましたし、原点回帰的な意味で『the tripod e.p.2』というタイトルにしています。今の時代って1曲1曲で判断されてしまうかもしれないけれど、EPとして世界観を作っているので、そんな聴き方をしていただけたら嬉しいです」
VERBAL「手前味噌ですが、m-floみたいなグループってよくも悪くもいないなって思っています。なので、15年ぶりになるLISAとの再始動もそれだけ楽しみですし、m-floフレーバーを待っている人も十二分に楽しめる作品をお届けできると思います。もう、アルバムも作り始めているので、期待していていただけたらと思います」
LISA「再始動がスタートしたばかりですが、ゼロからのスタートだという気持ちが強いので、これまでのm-floらしさだけでなく、ここからどんな一面が出てくるかを楽しみにしていて欲しいです。ここがキックオフです」
復活して間もないが、彼らの挑戦が楽しみな一作だ。