息子が一瞬笑ったところを見逃さないシーンがかわいかった
――木村さんが演じている島崎章については、どんな印象ですか?
仕事と家庭の狭間で葛藤する男の代表。30代~40代という年代は、組織の中である程度責任を取らなきゃいけないポジションになりますよね。そうなると、仕事の比重がどんどん増えて家庭を顧みることも難しくなってくる。そういう葛藤がありながらも家族を養いたい、自分の仕事としても貫徹したい、そういう30代、40代って、すごく多いと思うんです。それを象徴している役ですね。
――父としても、思春期のひとり息子と意思疎通を図ろうと、リアルなシーンもあります。
無器用なお父さんが子供との付き合い方の参考になるといいな、と思います。第6話で息子が一瞬笑ったところを見逃さないシーン、「いま笑ったよな?」っていう感覚が父と息子の関係性だと思うんです。男同士って鎧を着ていたいものだけど、ふっと見えちゃったあの瞬間がかわいかったです。
――最後に、見どころと読者へメッセージをお願いします。
五十嵐幹事長的には、起こってしまった出来事がなんとか秘密裏に通り過ぎてくれることを切に願っています(笑)。布団をかぶって、それを表現したようなシーンも出てきます、とても分かりやすく(笑)。まさに、「正義と悪の対決」へと向かっていくと思いますので、とにかく、「乞うご期待!」です! ぜひ、最終回まで楽しんでご覧ください。