映画「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」のプレミア試写会と舞台あいさつが18日、都内で行われ、出演者の岡村隆史(ナインティナイン)、吉沢悠、伊藤明賢、児玉絹世、國村隼、原田美枝子と李闘士男監督が登場した。
本作は、“きれいなサンゴの海を、愛する妻と子どもたちに見せてあげたい”という思いから、世界初の養殖サンゴの移植、産卵を成し遂げた金城浩二さんの夢を追い掛ける姿を描いた物語。幼なじみの由莉(松雪泰子)と結婚し、子どもにも恵まれた金城(岡村)は、沖縄でレストラン事業を軌道に乗せていた。そんな矢先、金城は「店を全部やめて、サンゴを再生する」と仲間たちに宣言し、美しかったサンゴの海をもう一度由莉に見せたいという一心で、サンゴ礁再生という夢に向かって歩き出していく。
主演の岡村は「クランクインが、初めて共演する國村さんとのシーンで“迷惑を掛けてはいけない”と思っていたら、覚えたはずのせりふが全部飛んでしまい、頭が真っ白になってしまいました」と撮影を振り返った。さらに、「その後も、どんどんドツボにはまっていって、(國村さんが)芝居で怒っているのか、本当に怒っているのか分からず、資料を投げ付けられるシーンの時、それがあごに当たって、“マジで怒ってはる!”と思い焦りました。撮影が朝からだったので昼から立て直そうと思ったんですけど、ゴーヤーチャンプルーも何ものどを通らず、さんぴん茶だけでおなかふくらませました」と苦いエピソードを語った。
その話を聞いた國村は「そんなに怖がっているとは思いませんでした。でも、真っ白になった後は、ぐーんと立て直しましたね。その日はせりふの量も多く、沖縄弁もありで大変だったと思うけど、集中力がすごかった」と岡村を称賛した。
最後に岡村は「これから先、このような作品でオファーをもらえることも少ないと思っています。自分自身、また妖怪役に戻ろうという覚悟で、今回、この作品に持っているものすべてを出したつもりです。最初で最後のまじめなお芝居している作品になると思います」と会場の笑いを誘いながらも、公開に向けて意気込みを語った。
4月24日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー