「めちゃイケ」最終回【全メンバーコメント】「一つの役割を終えたことを誇りをもって」(前編)
後藤淳平(ジャルジャル)
(「めちゃイケ」に関して)もっとはじけられへんかったかなと思います。入ってからしばらくはつらいというか、なんかうまいこと行かないなぁというか。ずっと新メンバーと言われているのもそうですけど、ずっと転校生感がぬぐえないなぁと。正直岡村さんが帰ってくるといううれしい反面、正直番組の立ち位置が確立できていないのに、岡村さんが帰ってきたら、ますます居場所がなくなるんじゃないかなと。無茶苦茶すべることもあるし、全然前に出れないときもあって、毎回毎回もやもやしながら帰っていたのを思い出します。
最終回は身が引き締まるというか。ジャルジャルとしての第一章が終わるというか、次の章に入るんかなという気持ちですね。8年経ちまして今僕らがめちゃイケメンバーという「肩書がなくなると、正直何物でもなくなるんじゃないかという怖さ。逆に何物でもないということは何者にでもなれるというワクワク感があります。番組が終わるのを後悔してもしょうがないので、僕らが今からできるのはこの8年間があったからこそ、今の芸人人生があると、胸を張れるような芸人人生を歩んでいくこと。それが「めちゃイケ」への恩返しになるのかなと思います。
白鳥久美子(たんぽぽ)
私は本当に人生救ってもらった皆さんだと思っていますので、ありがとうじゃ足りないくらい感謝していますし。こんな話をしてしまうとリアクションに困るとも思いますが、私は学生時代ざっくりいうと、いじめられっ子でして。クラスで笑いが起きた時に私も笑ったら「お前が笑っているんじゃねぇよ」と言われまして。その時にもう私は笑うことすらできないのかと、笑うことすら不快感を与えるのかと。それ以来、笑うのはやめようと決めました。でも土曜日の8時に「めちゃイケ」を見て笑わないと決めた私が笑ってしまいました。あの時に「すげぇな」と思いました。笑わないと決めた私がなぜ笑ってしまったんだと思いました。
めちゃイケがいろいろ言われているのは皆さん承知だとおもいますが。私で申し訳ありませんが、ここにめちゃイケに救われた人間にいます。私もめちゃイケが終わってから、皆さんのように誰かを笑わせて救えるような人になりたいと思いました。じゃぁ自分に何ができるかを考えた時に、単独ライブを4月の7、8日でやろうと思いました。頑張りますのでよろしくお願いします。4月の7,8日です。(メンバーより「告知か!」の声)
武田真治
当時、人気コーナーだった「七人のしりとり侍」に明石家さんまさんが率いる「ダメダメボーイズ」が乗り込んできて。僕らがいつもスタジオでやっているよりも、お客さんがいるのかなって思うくらいの笑いが起きて。(終わったあと)もう一回VTRを見ようってなって。僕なんかは楽しいから見ようと思っていたんですが、みんなが苦虫を…(かみつぶしたような顔で)。本当に自分が「めちゃイケ」を心から楽しんでいたのは間違いないのですが、やっと気づいたのは、皆さんは楽しませに来ているのだと。だから自分たちよりもスタジオを沸かしてさんまさんたちに対して嫉妬して悔しそうにしている人たちを見て、この人たちについていこうと思いました。
この人たちは世の中から悲しんでいる人、落ち込んでいる人を撲滅しようとして、この番組に取り組んでいるのではないかと!(鈴木紗理奈が武田の独特の表現に噴き出す)…(気を取り直して)じゃぁ一つだけ。このめちゃイケというのは、ある時代に人を明るくさせる役割は終わるのかもしれませんが、のことを悲しむのではなく、一つの役割を終えたことを誇りをもって今日の日を迎えたいと思います。めちゃイケメンバーでなくなるわけではありません。めちゃイケメンバーとして…ハハッハ(自分で笑う)。
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