BSスカパー!初のオリジナルアニメとして、4月6日(金)よりスタートする「グラゼニ」で、主人公・凡田夏之介の声を担当する落合福嗣にインタビューを行った。
2015年4月より青二プロダクションのジュニア所属として声優デビューして、ちょうど3年の節目となるこの春。
自身も幼少のころから親しんできた野球を舞台にした話題作に臨む心境や、「リアルな野球選手」というキャラクターの魅力など、語ってもらった。
――今回、声を担当したキャラクター・凡田夏之介の魅力は?
格好良過ぎないところですかね。野球を題材にしたアニメの主人公というと、みんなスーパースターですごいスキルを持っているんです。しかも、総じて格好いい(笑)。
夏之介はピッチャーですが、左のワンポイント(リリーフ)。先発やクローザー(抑え)といった花形ではなく、チームを縁の下で支える役回りなんです。中継ぎを主役にする作品は珍しいですよね。
だから、本当のプロ野球選手っぽいところがリアルだし、一番の魅力なんじゃないかなと思います。
――ワンポイントだから、1話の中で一度も投げないことがありますよね。
そうなんです。たとえ、投げたとしても今までの野球アニメだったらきっちり抑えるところを、打たれて終わってしまう(笑)。
ある意味、夏之介はプロ野球選手の等身大の主人公。そういうところが面白いし、リアルですよね。
――野球のシーンだけではなく、お金の計算をしている姿もよく出てきます。
やっぱり、翌年の税金や確定申告が気になりますからね(笑)。プロ野球選手はお金がかかるんですよ。体が資本だからしっかりと食べないといけないですし、トレーニングにかける費用や野球の道具などはほとんどが自腹。
確かに、サラリーマンの方たちよりも収入が多いですけど、その分出費が多い。
成績次第で翌年の給料がガクンと下がったりするので、ある程度貯金をしておかないと大変なことになるんです。