今の私が“大ドンデン返し”
――今作は「極上の大ドンデン返し!」というキャッチコピーです。武田さんの周りで起こった“大ドンデン返し”はありますか?
今ですかね。事務所に入る前にフリーでやっていた頃、何もない状態でオーディションなどを受けていていたんですね。「映画の世界に入りたい」と思って、ずっとやってきていて、「何百回も落ちて、よく続けていられるね」って周りに言われることもありました。
それこそ、久保田さんが演じた拓人は、ずっと夢を追い続けて、周りから「まだやっているの?」と言われるようなタイプの方じゃないですか。私もそういうふうにずっと言われていたので、そういう意味では、私が主演をやらせていただいているのは、当時の方たちに見てもらいたいなっていう思いはありますね。
以前、今の事務所に入った後なんですけど、何度も受けた事務所の方にスカウトされたことがありました。今の事務所も2回オーディションに落ちていたんですけど、初主演映画の時に声を掛けていただきました。諦めなかった先に“大ドンデン返し”がありました。
――オーディションを受け続ける中で、武田さん自身が変わったというところは?
マイナスな部分を見つけられたこともありました。逆に、落ちることですごくマイナスになることがなかったんです。こんなに落ちて受からないって、普通なら「私、才能ない」って思う人が多いと思うんですけど、私は「ここまで落ちたら何が何でも絶対に受かってやる!」っていう感じだったので、悔しさをばねに続けているというところはあるかもしれません。自然と力になっていますね。
力になる作品
――それでは、最後に読者へメッセージをお願いします。
この作品は、男性でも女性でも共感という言葉があっているかは分からないんですけど、マイナスなことを抱えている人にとっては、ちょっとした力になる作品だと思います。
私は30歳になっていなかったり、自分は夢を持っていたり、この主人公・那奈とは違う目線の生き方だったんですけど、それでもこの役を演じることによって、この作品を見たことによって、自分の中ですごく気持ちが変わっていった部分がたくさんあって、もっと自分を愛してあげようとか、今を楽しもうとか、そういうふうに思える作品でした。
なので、年下の方にも見ていただきたいですし、年上の方にも見ていただきたいですし、幅広い方たちに、純粋に楽しんでみていただきたいと思います。ぜひ、劇場に足を運んでみてください。
あらすじ
彼氏なし、仕事は単調、あと数日で20代が終わる那奈(武田)は、親友が寿退社をすることを社内のあいさつで知り、親友としても独身仲間としても二重に裏切られたようなショックを受ける。さらに、帰宅すると逃走中の銀行強盗3人に拘束されてしまう。
覆面のまま自分たちの犯行をビデオカメラで撮影している拓人(久保田)と拓人の彼女の麗良(佐生)、元彼女の葵(酒井)は、銀行強盗っぽくなければ“今カノ”と“元カノ”は気まずい雰囲気。
この3人の目的、そして三十路を目前にして強盗団との逃亡劇という非日常におとしめられた那奈の運命はどうなるのか。夢を追う強盗団と三十路女の人生を懸けた逃避行が始まる。
全国順次公開中
出演=武田梨奈
久保田悠来、佐生雪、山村美智/秋吉織栄、春花、鎌田秀勝、富田翔、渡部龍平
近藤芳正(特別出演)/酒井美紀
監督=山岸謙太郎
脚本=上原三由樹/山岸謙太郎
主題歌=「Aqua」Juliet(ユークリッド・ミュージックエンターテインメント)
公式サイト=http://misozi.jp
(C)2017『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』製作委員会
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