「GGO」主演・楠木ともり「一人二役みたいだけど共感できる」
4月スタートのTVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」(以下、GGO)で主人公・レンを演じるのは、この春に高校を卒業したばかりの声優・楠木ともり。軽やかで透明感のあるフレッシュな声質が魅力の彼女に、本作の見どころや自身が担当したキャラクターソングについて語ってもらった。
――主人公・レンを演じることになった経緯と、台本を読まれての感想をお聞かせください。
「最初にオーディションのお話をいただいたんです。もともと『GGO』の母体となるアニメ・シリーズ『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)が好きだったので、自分が声優としてキャラクターを演じたいという気持ちよりは『新作がTVアニメ化するんだ、やったぁ!』みたいな、一ファンとしての感情の方が大きかったですね。オーディションを受けている時も、頭の隅で『多分、自分ではない方が演じられるんだろうな』って思っていた部分があったので、決まった時は本当に驚いて、うれしかったのと同時に、すごく不安やプレッシャーも感じました」
「オーディションの時にいただいた資料では、レンが涙目になっているイラストが多くて『臆病だけど最強』みたいな感じなのかと思っていたんです。でも、原作や台本を読んでみると、割と好戦的で血の気が多いというか、すごく臆病な部分さえも楽しんでいるじゃないかってくらい、どんどん戦っていく感じの子という印象に変わりました。原作の小説もとても読みやすいですし、アニメの台本も展開が早いけれど、緊迫感のあるシーンはすごく重厚感があって、アニメの放送がすごく楽しみになりました」
――TVアニメ「GGO」の魅力はどんなところですか?
「ガンアクションに関しては、ガンマニアで知られる原作者の時雨沢恵一先生がアフレコやダビング(効果音などを映像と合わせる作業)にも毎回参加されていて、銃声にもすごくこだわっているので、銃が好きな方も楽しめると思います。キャラクターについては、現実を生きる登場人物と彼らがゲームの世界で使っているアバターの違いが明確なところや、各登場人物たちの絡みにすごくリアリティがあって、人間味あふれる感じになっている部分が魅力だと思います」
――読者の方にメッセージをお願いします。
「『GGO』は、話が進むにつれて見どころがどんどん増えていく作品なので、まだご覧になっていない方も、そしてご覧になってくださった方も続きを楽しみに待っていていただけたらなと思います。本作は『SAO』シリーズでありながらも、違った魅力を持った作品ですので、『SAO』とは違う新たな世界を隅々まで楽しんでいただけたらなと思います」