――乃木坂46の中心メンバー&モデルとして活躍するほか、写真集(「パスポート」)の売り上げで今世紀最高記録を更新中の白石麻衣が、深夜ドラマらしさ全開の異色作に挑戦! 異性との“やれたかもしれない”思い出を持つ相談者のエピソードに基づき、やれたか否かをジャッジする「やれたかも委員会」(TBSほか)で月綾子を演じている。
白石「お話をいただいたときはうれしかったんですけど、タイトルだけではどんなお話なのか全然分からなくて(笑)。原作コミックスを読んでみたら、いろんなエピソードがあって面白いなと思いました。私が演じる月綾子は、佐藤二朗さん演じる能島譲、山田孝之さん演じるオアシスと同じ委員会のメンバーなんですけど、紅一点ということで特に冷静な目を持っています。時には甘い思い出に浸る男性の夢を壊してしまうような手厳しいことを言ってしまったり(笑)。監督からは『あまり感情を込めず、淡々としゃべってください』という指示を受けました。淡々としながらもビシバシ発言するスタイルは素の私とは真逆かもしれません。私、言いたいことがなかなか言えないウジウジタイプなので(笑)。女性ならではの本音というのは確かにありますし、それをハッキリ言えるのはカッコいいですよね」
――そんなクールな役を演じる彼女の目には、「ひょっとしたらあの子とやれていたかもしれない」と過去に思いをはせる男子はどのように映っているのだろうか。
白石「何て言ったらいいのか難しいところですけど、ピュアだなぁって思います。何年たっても忘れられないような、しかも人に話したくなるほどの思い出があるってすてきなことですよね。ただ、昔のことを引きずり過ぎちゃうのはちょっとどうかな?っていうのも本音です(笑)。この作品で描かれるエピソードを見ていると、男の人ってこんなふうに考えているんだなってすごく勉強になります。ちょっと方向性は違いますけど、私自身、乃木坂46の活動を振り返ったときに、『あのとき、もう少し頑張れば良かった』と思うことはあります。シングルのヒット祈願で滝行などを体験したことがあって、今考えたら、もっとやれたんじゃないかなって。次に同じようなチャンスをいただけたら、あのときよりも全力で臨みたいですね。グループの初期のころ、番組の収録でお化け屋敷に入れなくて泣いちゃったこともありました。若かったから甘えがあったのかな…今なら意地でも入ります! このドラマをご覧になる方には、そんなふうに過去を振り返りつつも前に進むきっかけをつかんでいただきたいです」
――アイドル、モデル、女優として多くの経験を重ね、強く自立した女性なのかと思いきや、月綾子のようにビシッ!っとジャッジすることは苦手なんだとか。
白石「私の判断で物事の結果が変わってしまうのは申し訳ないですし、最終的にはその人自身が判断するべきだと思うんです。ただ単に、私自身が優柔不断だからジャッジに向いてないとも言えますけど(苦笑)。例えば、お弁当が何種類か用意されていると、どれにしようか決められなかったりします。場合によってはマネジャーさんや乃木坂46のメンバーに選んでもらうこともあるぐらいなんです。もちろん、本当に食べたいものがあるときは、誰よりも早くゲットしちゃいますけどね(笑)」
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