美幸みたいなセクシーさで男性を転がしてみたい(笑)
――セクシーな仕草や、かわいく見せる所作などは研究されたんですか?
女性が見ても美幸って格好良いとあこがれてもらえる存在にしたかったので、セクシーに振り切り過ぎないことを意識しています。やり過ぎちゃうと女性って引くじゃないですか? 「うわ~、やってんな」とは思われたくないので、そのバランスは取っていますね。
ふとした時に起こるセクシーを出したいなって思っています。ミニスカートでお尻を強調しているシーンがあるんですけど、めっちゃいやらしく出ているわけでもなく、ドラマを録画してる男性視聴者が、思わず「おっ」って停止ボタンを押しちゃうくらいの感じで入れ込んでいきたいです。
狙っているんだけど狙っていないように見せ掛ける、ナチュラルさを意識しています。
――橋本かおりプロデューサーも言っていましたが、足立さんは健康的で明るくかわいい女性のイメージがあります。もし、足立さんが美幸の立場だったらいかがですか?
そりゃ、みんなからセクシーに見られて、チヤホヤされるならされたいですよ~。使える武器は使います! セクシーさを使わないと損だし、それで人生がうまくいくなら男性を転がしてみたいです(笑)。
そういう気持ちは美幸もあるんだろうなって考えますね。そこの計算をさりげなくできるのが、美幸なんじゃないかな。
――演じていて難しかったシーンはありますか?
全部難しいですね。周りから見た美幸の印象が毎話違うので、それに合わせてキャラクターも少しずつ変えなくてはいけなくて。
これまで私自身、連続ドラマ内でキャラクターが変わるような役がなかったので、1話が終わって、2話を撮るってなったらキャラクターが違い過ぎてどうしていいか分からないということもありました。でも全く別のキャラクターじゃないので、繋げて美幸がやっているんだと自然に見せなきゃいけないのが難しいですね。
――悪女役の役作りにおいて、監督からの指示はありましたか?
「噂の女」の美幸は悪い女のイメージですけど、「あまり演技で悪いふうに作り過ぎなくていい」と指摘を受けました。何かたくらんでいるせりふを、たくらんだ演技ではなく自然体でやることで、「たくらんでいるの? 本心でやっているの? どっち?」って思わせたいって。すべてのせりふが本当の美幸の言葉なのか、分からないようにしています。
――なかなか難しい指示ですね。挑戦の現場という感じでしょうか?
そうなんです。なかなか難しいので、毎回毎回、新たなチャレンジだなって思いながら演じさせていただいています。