そして忘れてはならないのが生田、瑛太の2人を脇で支えるバイプレイヤーたちの存在だ。その1人が、両者との共演シーンも多い奥野瑛太(32歳)。
芸能界にも多くのファンを持つ「SR サイタマノラッパー」シリーズのメインキャスト・MIGHTY役で注目され、近年は「キセキ −あの日のソビト–」(2017年)で松坂桃李演じる主人公の親友・トシオを、「3月のライオン 前編」(2017年)で神木隆之介と染谷将太の宿敵となる棋士を演じ、その存在感で話題に。
2018年も「曇天に笑う」や「私は絶対許さない」「ルームロンダリング」など、幅広いジャンルの作品への出演が相次ぐ注目株だ
「友罪」では、益田と鈴木が働く町工場の先輩・清水役で登場。瑛太演じる鈴木が気に入らず、何かと衝突するガラの悪いキャラクターだが、実は物語が大きく動くポイントを担う重要な役どころ。
ほか、瑛太演じる鈴木とバイオレンスなやりとりを繰り広げる、忍成修吾(37歳)。
美代子(夏帆)の元恋人である裏稼業の男・達也を演じる忍成は、かつて美代子にセクシービデオ出演を強要し、逃げ出した彼女をどこまでも追い掛け、居合わせただけの鈴木にも難癖をつけ、一方的に殴る蹴るの大暴れを見せる…という、正真正銘の“クズ男”だ。
しかし、美代子との距離を縮め始めた鈴木によって、達也は殴られるよりも恐ろしい思いをすることに!?
さらに、もう1人注目のバイプレーヤーが青木崇高(38歳)。
現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」(NHK総合ほか)で“西郷隆盛生涯の敵”とされる島津久光役を務める青木は、有名コミックの映画化「るろうに剣心」シリーズ(2012、14年)では、主要キャラクターの1人・相楽左之助を演じ、本格的なアクションも披露。
映画・ドラマファン以外にも幅広い層での人気を獲得するなど、現代劇から時代劇、コミックの実写映画まで、多岐に渡り強い印象を残し続ける青木。
「友罪」では、“元少年A”鈴木の同級生役で登場する。益田から、鈴木の少年A時代について聞かれ語るシーンでは、青木にしかできないリアルで絶妙な演技を披露し、映画をさらに味わい深く仕上げている。
役者としてのキャリアを重ね、確かな演技力と存在感で観客を魅了する30代俳優たち。
若さや純粋さが際立つティーン俳優には決して出せない魅力にあふれた、彼らのアンサンブルを「友罪」で堪能してほしい。
文=neneko
2018年5月25日(金) 全国ロードショー
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