ジャージに開襟シャツなのは、普段通り!
──登場の頃は1970年代の独特な衣装でしたが、いかがでしたか?
ちょっとおかしいですよね!(笑) 晴さんと宇太郎が手をつないで歩くシーンの時に、松雪さんと「これ、コントですよね? 大丈夫ですかね?」って話していました。松雪さんは当時の服装もとてもお似合いで格好いいんですけど、僕は自分の格好にずっと違和感がありました(笑)。それと、宇太郎が長髪の時には、カツラを付けているんです。ピンでギッチギチに留めるので、慣れなかったです(笑)。
でも、1980年代に入ってからの、ジャージに開襟シャツという格好はいいですよ! 普段の僕もあんな感じなんです。動きやすくて、すぐにストレッチできます。だから僕は、ジャージに開襟シャツで撮影現場に来て、(衣装の)ジャージと開襟シャツに着替えているんです(笑)。
──永野芽郁さんの印象を教えてください。
躍動感にあふれていますね。笑うも泣くも、役のために計算しているのではなく、“鈴愛そのもの”な感じがするんです。彼女に何度泣かされたことか! 特に上京する鈴愛を見送るシーンは、信じられないくらい何度も泣かされました。朝から夕方まで、泣きっぱなしですよ。僕、涙が出ない俳優なんですけどね(笑)。不思議な経験をしました。永野さんから影響、受けまくりです。
本作に影響され、夫婦で手をつなぐように
──あらためて、北川悦吏子さんの脚本の魅力について、どのように感じられているか教えてください。
晴さんと宇太郎が手をつないで歩くシーンだったり、お互いを「ウーちゃん」「晴さん」って呼んでいたり、そういう夫婦の描き方がとってもすてきだなと思いました。
僕、この作品に影響を受けて、奥さんと手をつないで歩くようになったんですよ! 4人も子どもがいるのでなかなかタイミングが無いんですが、朝ご飯を食べに行く時などちょっとした機会に、つないで歩いていますね。
──これから鈴愛の恋愛模様にも進展があると思いますが、滝藤さんとしては律くん(佐藤健)と結ばれてほしいと思いますか?
誰とでも嫌です!(笑)。父親って、そういうものなんじゃないでしょうか…。鈴愛のいる東京に律くんもいるのは、とても心強くて安心しますけど、やっぱり嫌ですね。まぁでも、鈴愛が選んだ人ならいいんじゃないですか。結局、誰でも嫌なんだから(笑)。