ビートたけし、新ブランド誕生に「元気が出るテレビ」の回顧も
ビートたけしプロデュースによる新アパレルブランド「KITANOBLUE」の展示&発表イベント「KITANOBLUE 2018 AUTUMN EXHIBITION & LAUNCH PARTY」が、5月17日、東京・TRUNK(HOTEL)内「ONDEN」にて開催された。
「KITANOBLUE」は、ビートたけしの感性を身近に感じられるよう、たけしが描いた絵を使用したTシャツやゴルフウェア、バッグ、ベルト、小物などを商品展開。生地や素材、色彩にこだわり、和テイストも取り入れるなど粋なブランドを提案している。
この日のイベントには、大勢のマスコミ、関係者が押し寄せる中、販売する株式会社GONZOの代表取締役を務める芸人・無法松に続き、その師匠でもあるビートたけしが登壇。
たけしは「プロデューサーって何をするんだろうって(スタッフに)聞いたんですけど、よく意味はわかりません(笑)」と切り出し、無法松に“GONZO”というブランド、さらには“コマネチ”の形の使用を委ね、「とにかく儲けろ。儲けて、いくらかくれ」とだけ託したと明かして、笑いを誘った。
また、「KITANOBLUE」の価格設定が「やたら高いなぁ」との感想をスタッフに漏らしたところ、「洗っても色が落ちないんです」と返されたとのこと。そこから話題は、自身がMCを務めた人気番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(1985~1996年日本テレビ系)から生まれた番組グッズのトレーナーの話に脱線。「ホンモノとニセモノの見分け方は、ホンモノは洗うと色が落ちる。ニセモノは作りがしっかりしている」といった虚実不明のエピソードも飛び出した。
他にも「KITANOBLUE」について「私は一切関与しておりません。私が関与しているのは、『はれのひ』とか『てるみくらぶ』とかね…」と騒動を巻き起こした企業名を連発したり、乾杯の際には「繁盛して、いつまでも歴史に残るようなブランドになってほしい…とは全然思っていません!」とあいさつするなど、ひたすらギャグを放ち続けたたけし。ただ、そんな中で「うれしいことに(自分の絵が)上着の裏側にもなっている」と、自慢げにジャケットの裏地を見せつける一幕もあった。
一方の無法松は、この日、MCを務めた桐畑トールとお笑いコンビ“ほたるゲンジ”を組んでおり、「芸人は辞めておりません!」と改めて芸人続行を明言。その宣言通り、無法松は登壇直後、かしこまった表情で10秒ほど頭を下げると、「長いな! 謝罪会見じゃないんだから!」と、桐畑から的確なツッコミが入り、爆笑をさらっていた。
さらに、「いよいよアパレル業界に羽ばたいて行こうと思った矢先に、うちの師匠が羽ばたいてしまいまして…」とたけしの独立騒動をネタにしたり、この発表会が当初は一つ上の階の「MORI」で発表会を開催する予定だったものの、「さすがに森は…」とオフィス北野の社長の名前をいじるなど、師匠ゆずりの暴走モード。
そんな無法松だったが、ブランド立ち上げの経緯については、師匠・たけしの自宅で食事をした際、たけしが描いた絵が欲しいためにヨイショしまくったところ、「そんなに俺の絵が好きならば、アパレルで使って発売したらどうだ」とたけしから持ちかけられたことがきっかけだったと告白。加えて、翌5月18日が無法松の誕生日とあり、今日の発表会が「おまえへの誕生日プレゼントだ」という言葉をたけしからもらったことを感慨深げに紹介するなど、代表取締役らしい顔も見せた。
その後、たけしが出席した囲み取材では、独立後のオフィス北野やたけし軍団の動向について質問が集中。たけしに対する変わらぬマスコミの関心の高さが窺えた。そして、この日、訃報が入った西城秀樹さんについては「年下の秀樹さんがこんなことになって、心臓って怖いなぁ。順番から言ったら、俺なんかとっくに死んでもいいんだけど…“憎まれっ子世にはばかる”だな」と神妙な面持ちでコメントを残した。
なお、このイベントが行われた5月17日より、「KITANOBLUE」ECサイトが始動。メンズカジュアルウェア(一部ウィメンズを含む)を中心としたファッションアイテムの予約販売をスタートさせている。
https://kitanoblue.co.jp/