「美形」と話題の11歳・城桧吏も出演!「万引き家族」がカンヌ最高賞・パルムドール受賞
パルムドールを引き寄せた実力派キャスト陣
キャスト陣も実力派をそろえた。
是枝作品には欠かせない存在となっているリリー・フランキー。オーディションでつかんだ映画「100円の恋」(2014年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した安藤サクラ。
是枝監督をして「希林さんの前で恥ずかしくない監督でありたい。そういう役者がいることは、監督にとってすごく大切なこと」と言わしめた樹木。そして、その是枝監督の言葉と樹木の大きさに感極まって涙を流した恐るべき感受性の持ち主・松岡。
さらに今回“発掘”されたフレッシュな2人にも、注目が集まっている。6歳の佐々木と11歳の城はともに、オーディションで選ばれた逸材だ。
2人はこれまでの是枝作品同様、事前に台本が渡されず、カメラが回る中で大人たちの会話や間合いを肌で感じ取り、素直な感性で反応していった。2人の演技に是枝監督は「オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます」と、撮影中から大きな信頼を寄せていた。
城に「正統派。いろんな役こなせそう」
中でも、小学生アイドルユニット・スタメンKiDSのメンバーとしても活動する城は、その整った顔立ちがSNSでも評判に。一連の「万引き家族」に関する報道にふれた映画ファンから「息子役の子、きれいな顔してる」「正統派。将来、いろんな役がこなせそう」といった期待の声が寄せられている。
11歳で降り立った初めてのレッドカーペットも、ブラックタイの正装で堂々とこなした。微笑みを浮かべ、周囲に大きく手を振る余裕も見せた。
出演作品がカンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールを受賞したことを受け、城は「『万引き家族』という作品に出演できて、改めてとても嬉しい気持ちです。監督と家族6人でカンヌへ行けて、一生の思い出になりました。本当にありがとうございました」と喜びのコメント。
是枝作品といえば、柳楽優弥が史上最年少の14歳で男優賞を獲得した映画「誰も知らない」(2004年)や広瀬すずが16歳で出演し多くの映画賞で新人賞を獲得した映画「海街diary(2015年)など、未成年俳優の活躍が強く印象に残る。
実力派の先輩俳優たちの胸を借り、日本映画史に残る作品で堂々と演じた若い才能の今後に注目だ。
6月8日公開
配給:ギャガ
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明 / 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
(C)2018『万引き家族』 製作委員会