悲しい八重を、水城夢子と成瀬瑛美が熱演
お市と並ぶ、もう1人のヒロインと呼べたのが長政の側室・八重。そして、劇中もっとも切なかったのが彼女だった。「SIDE織田」では妄想キャリブレーションの水城夢子が、「SIDE浅井」ではでんぱ組.incの成瀬瑛美がその役に。水樹は舞台初挑戦で、成瀬は2作品目。周りの役者陣に比べれば拙い演技ではあったものの、それが“うつけ”の八重という役にハマり、なおかつ、ぽわぽわな水城の八重、チャキチャキな成瀬の八重というダブルキャストならではのカラーの違いになっていた。
凛とした中に健気さを出した田中に対し、2人は女の子らしい、実にいじらしい健気さを表現。殿(長政)のために何かをしてあげたい、市に殿を取られたくないという八重の気持ちが素直に見え、お市と長政が近づけばチラリと見て頬を膨らませ、打掛に添える手がぎゅっとする。特に涙を誘ったのが、長政に寄り添い2人で息を引き取るシーン。
御霊になって殿の隣にずっといる、市にはもう殿を渡さない。そんな八重の気持ちが痛々しいほどに伝わってきて、演出上悲しいシーンという以上に胸を熱くさせたのは、成瀬と水城の好演があってのこと。そして傍で立ち尽くし、長政と八重から視線を外すお市・田中の姿も切なくて…。二度三度と見ても、どうしても目頭が熱くなってしまう場面だった。
なお、この八重について。長政はお市以前に六角方家臣の娘(名前不詳)を正室に娶っていたが、戦国の習わしとして、六角と敵対した際に送り返している。側室だった八重の素性は分かっていない。「信長の野望・大志」では、この史実で紐解けない記録が材料にされている。劇中、歴史を変えたいと思う長政は送り返さなければならない正室を返さず、八重と名前を変えさせ、側室に置く。これが“本来の歴史と違う八重”の意味で、八重が最期に「真(まこと)の名を…」と言ったのは、正室だった時の名前のことだろう。
後日発売
■続編「信長の野望・大志 -冬の陣- 王道執行 ~騎虎の白塩編~」
11月8日(木)~12日(月)東京・シアター1010
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