映画「ヒーローショー」の初日舞台あいさつが5月29日、都内で行われ、出演しているジャルジャルの後藤淳平と福徳秀介、ちすん、RUN&GUNの米原幸佑と永田彬、桜木涼介、林剛史、阿部亮平、石井あみ、松永隼、落合扶樹、ミルククラウンのジェントルと井筒和幸監督が出席した。
同作は、井筒監督の3年ぶりの作品となる青春バイオレンス映画。ヒーローショーでバイトを始めた気弱な青年・ユウキ(福徳)は、バイト仲間たちの抗争に巻き込まれたことをきっかけに自衛隊上がりの勇気(後藤)と出会う。抗争がエスカレートしていく中、2人には奇妙な友情が生まれていく。
福徳は「けいこが1カ月、撮影が2カ月と、かなりハードやったんですけど、無事皆さんの前に届けることができました」と公開の喜びを語った。後藤は「本当に大変な思いで演技をしました。その結果、素晴らしい問題作ができ上がりました(笑)」と会場を笑わせた。
一方、ちすんは「この日を迎えられて本当にうれしいです。たくさんの方たちに見ていただきたいですが、後味の良くない作品だと思います(笑)」と作品の感想を漏らすと、井筒監督に「人聞きの悪いこと言うな。ほっといてくれ」と突っ込まれていた。さらに、「私はジャルジャルさんのことをテレビで見たことがなくて、知らなかったんです。ネットで調べて、どっちが私の恋人役なのかなと思ったりしました」と告白。それに対し福徳は、「(恋人役は)どっちがよかったですか?」と質問すると、ちすんは「まあ、どっちでもよかったです(笑)」と返答し、2人を残念がらせた。
井筒監督は、劇中の衣装で登場した後藤の靴に関して、「ヤンキーの靴ちゃうやん」と撮影の時と違うことを何度も指摘し、「絶対(ヤンキーは)こんなの履かへん。ずっと青春映画撮ってきたから、そういう部分は細かいよ!」と映画作りのこだわりを披露。また、大勢の観客を前にし、「びっくりしちゃって、逃げて帰ろうかと思った。よくこんな悲惨な映画を見に来てくれたな(笑)。でも見たら、この映画のことを語りたくなると思いますよ」と映画の出来に自信を見せた。
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