「万引き家族」注目の子役・城桧吏インタビュー「目標の役者さんはリリー・フランキーさん!」
カンヌは「街並みがすごく綺麗でした!」
【犯罪】でしかつながることのできなかった家族を、城はどう受け止め、そこから何を感じ取ったのだろう?
「万引きはダメなことだけど、家族ってやっぱり大切な存在なんだなって思いました。駄菓子屋のおじさんに、“妹にはやらせんなよ”って言われるシーンでは、なんかドキッとしたというか、いろんなことを考えちゃいました。この映画は、感動するところもあるし、楽しい場面もあるし、なによりも家族の大切さを改めて教えてくれる作品になっていると思います」
是枝監督はもちろん、接した者はみんな、“11歳にして色っぽさが宿っている”と口を揃える。子役を決めるオーディションの際、城を一目見た瞬間に、“この子しかいない”と直感したのだという是枝監督は、城が持つ天性の才能を一瞬にして見抜いたのかもしれない。
今作は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。日本作品としては、21年ぶりの快挙となった。
「なんか、いっぱい注目されていて恥ずかしいです。子供なので、あまりよく分からないんですけど、すごい賞だって聞いたので、びっくりしました。世界で一番すごい映画ってことなんでしょ? それってすごいことですよね!? 家族には、“こんなにすごい作品に出させてもらえて、本当に良かったね”って言ってもらったし、友達にも“すごいね!”って言ってもらいました。
授賞式でカンヌ映画祭にもに行ったんですけど、街並がすごく綺麗でした! でも、行きの飛行機の中で、11時間くらいずっと映画を見ていてイヤフォンをしていたら耳が痛くなっちゃったので、帰りは気をつけました(笑)」
「学校では『人狼ゲーム』をしてます」
スクリーンの中の城は、“祥太”そのものであり、実年齢よりも大人っぽく感じたが、普段はまだまだ幼さの残る無邪気な11歳の少年という印象だ。
撮影現場の空き時間や、学校やプライベートではどのように過ごしているのだろう?
「撮影現場の空き時間では、みゆちゃんとかくれんぼとか、鬼ごっこしたりして遊んでました。みゆちゃんが綺麗なものが好きだから、コンクリートを削ったところから出るキラキラした石みたいなものを一緒に探して遊んだりしました。
学校では友達と『人狼ゲーム』をしたり、ドッジボールをしたりして遊んでます。でも、走るのは得意だけど、ドッジボールはあまり得意ではないです(笑)。ボールがくるとビビっちゃうので(笑)。家ではテレビゲームをしたり、弟とレゴをして遊んでます」
全国公開中
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
出演=リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 城桧吏 佐々木みゆ/樹木希林
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