急死した“伝説の天才芸人”と三村マサカズら“ボキャブラファミリー”の絆をテレビ初公開【コトブキツカサインタビュー】
コトブキツカが明かす“伝説の芸人”村田渚とは
――村田との出会いは?
ホリプロの先輩で、僕が入った当時、すでにフォークダンスDE成子坂は、お笑いシーンでは頭ひとつ抜けてて雲の上の存在でした。
でも、多くの先輩方の中でも若手の楽屋に遊びに来てくれたり、後輩たちが行けないような飲み会に僕を誘ってくれたり。僕のことを「後輩じゃない、ツレだ」って言ってくれてましたね。
――どういう人でしたか?
いつも僕の話を否定せずに肯定してくれる、こっちに歩み寄ってきてくれる人でした。僕が村田さんとよく飲んでるっていうと、「あの村田さんと!?」って格がすごく上がるんです。村田さんと飲みたがってる芸人って本当に多くて。
酒の席だと芸人って、女性の話とかメシの話とかいろいろあるじゃないですか。でも渚さんは「お笑いだけでいい」って、笑いがアテみたいな感じでした。僕が知る限りトップランクにお笑いが好きな人ですね。お笑いの話をずっとしていたい人なんですよ。
――コンビ解散後から亡くなるまでの思い出は?
実はお互い1999年の年末に解散して、2000年1月に村田さんから「何かやらないか」「漫才とかコントとか」って言われたことがあるんです。それってコンビってことですよね。
ただ僕は、前の相方の桶田敬太郎さんと比べられる重責にはとても耐えられそうになくて。それにこの関係を崩したくない気持ちもあって、コンビを組むことから逃げました。
結局2人でトークライブをすることになって、最初は路上でやっていましたね。その後、僕の友人でもあった松丘慎吾とコンビを組むって聞いたときは複雑な気持ちになってしまって。クラスのマドンナに告白されたのに格好つけて断った感じというか、モヤモヤしましたね。
――本番組で“初事実”を語った理由は?
渚さんの半生を本にしたくて、水道橋博士のメルマガ『水道橋博士のメルマ旬報』で、連載『マン・オン・ザ・ムーン~僕と村田渚の物語~』を書いてるんです。
担当の編集さんが村田さんのファンで「本を出したい」と。そこにちょうど今年が渚さんの十三回忌なので何かやろうって話が出てて。やはり渚さんについて知ってほしいなと。
これまで語らなかったのは、この事実が僕にとって“本質”じゃないからです。このことで当時、周りから“運命”のようなことを言われたんですが、そこじゃないというか。
もし渚さんと僕の運命的なことを考えるなら、僕の芸名ですね。渚さんが亡くなる1カ月くらい前に、渚さんがネタで使ってたこの名前を芸名にしたいという相談をしていて。でもその返事がもらえないまま亡くなってしまいました。
――番組を通して伝えたいことは?
若い方はご存じないかも知れないですけど、村田渚って人は“隠れた名バイプレーヤー”ではなく、当時から特別な存在だったんです。お笑いの歴史があるなら、1行記されてる人だと思ってます。
僕は、渚さんはお笑いの年表に載る人だと思っていて。それを知ってほしいです。「実は」という存在じゃなくて、確実にいましたから。忘れないでほしいですね。
6月20日(水)夜9:00-10:54
日本テレビ系にて放送
出演=ネプチューン、桝太一アナ、風間俊介、佐藤仁美、滝沢カレン、ヒロミ、丸山桂里奈、森崎ウィンほか
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