西田大輔から多大な影響
――万次郎に影響を与えた人物を演じていますが、山下さん自身が女優の仕事を続けていく中で、影響を受けた人はいますか?
やっぱり、女優としてデビューした舞台「NEW WORLD」の時にお世話になった西田大輔さんです。西田さんは、初めて私に舞台のことを教えてくださった方。
こういうふうにしてほしいという演出の付け方ではなく、言葉巧みに私からいろんなものを引き出してくださる感じ。
稽古を積み重ねていく中で、自然と答えが導き出されるんです。稽古場に行けば大丈夫という安心感があります。
だから、自信を持ってお芝居に取り組めますし、キャスト全員が迷いなく進んでいけるから座組の団結力もすごい。舞台が終わった後も、みんな仲良しの関係が続いています。
――今回の共演者の中で、印象的な人はいますか?
勝(海舟)先生を演じている山崎樹範さんは、とても面白い方です。急にすごいことを仕掛けてきたりするんですよ。
――それはアドリブなんですか?
それが、ちゃんと演出の大関さんに確認を取ってやっていらっしゃるんです(笑)。稽古場で試したことをやられるのでそれほど恐怖心がないというか対応はできるんですけど、万次郎へのムチャぶりは、日によって違うのが楽しいです。
「今日は、そこまでやるんだ…」って思うくらい長い時もあります(笑)。あの二人のやりとりは、舞台裏でみんなと楽しみながら見ているので、ぜひ注目してください。
――勝先生のムチャぶりを見習って、ちょっと無理やり感がある質問を。万次郎は太平洋で遭難して無人島に流れ着きますけど、山下さんが無人島に行くとしたら何を持って行きたいですか?
う~ん、何でしょう。食べ物は必要だけど、いつかは尽きてしまいますもんね。
その島に何か食べる物があると想定してガスコンロとか、火を起こせるものを持って行きたいですね。
――サバイバル生活を乗り切る自信はありますか?
私は便利な世の中に染まってしまっているのでムリだと思います(笑)。でも、キャンプとか、アウトドアは決して嫌いじゃないですよ。みんなでカレーを作ったりすると楽しいですよね。
長期間は厳しいですけど…、一泊二日ぐらいだったら行きたいです。無人島生活も、いつかは帰れるという希望があれば耐えられるかもしれません。
――では、最後にメッセージをお願いします。
今回は、一幕がアメリカ、二幕が日本を舞台にした物語が展開されます。その対比は見どころの一つかなと。殺陣やダンスなどの激しい動きがない分、登場人物一人一人の言葉の力がとても大きな軸となっています。
そこに込められた熱い思いを感じ取っていただけたらうれしいですし、私も言葉の力を信じて皆さんに伝えていけるよう残りの公演に臨んでいきたいと思います。
取材・文=月山武桜
【HP】http://sweetpower.jp/sweetpower/sena/
舞台「ジョン万次郎」
6月14日~24日(日)、東京・EXシアター六本木にて上演
【HP】http://mottorekishi.com/johnmung/
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