森山直太朗が2年3カ月ぶりとなるニューアルバム『あらゆるものの真ん中で』をリリース。発売日の6月9日、都内で発売記念イベントが行われた。
盛大な拍手の中登場した森山は、あいさつもそこそこに、ニューアルバム収録曲の「何処かで誰かが」「生きてることが辛いなら」を熱唱。独特な詞世界をかみしめるような歌い方、奥行きのある歌声に集まった1000人の観客は聴き入った。
森山にとって、2ndシングル「さくら(独唱)」('03年)リリース時以来、実に7年ぶりのフリーライブとなったが、特に緊張した様子も見せず、その後のトークでは「ワクワクしながら作ったハッピーなアルバムです」と新作をアピール。「(昨年の)ツアーが終わって一気にバァーって書き上げたのがほとんどです。煮詰まりようがないくらいアワアワと進み、エンジョイしながら作りました」と楽しみながらのレコーディングを振り返った。そんな森山は司会者にストレス解消法を聞かれると、「大きな声を出すことですね」と即答し、「隣に友達がいるときは『ちょっと1回だけ大きな声出していい?』って確認してから…“あっ!”って」と実践を交えて観客に勧めるという思わぬサービスも飛び出し、会場は大ウケ。
また、サッカー好きとしても知られる森山は、いよいよ開幕のサッカー・ワールドカップに話が及ぶと、「優勝するのはスペイン! オールスターチームなんです。日本の順位は分かりませんけど、本命はスペインです」と断言。日本代表へは、「今回のチームは下馬評が良くないのがいいですね。いつも『いい、いい』って言われてて駄目だったりするから。僕は決勝トーナメント進出を疑ってません」と森山流の理論を展開。個人的に注目している日本代表選手は「森本貴幸選手。ハットトリックとか、何か思いもよらないことをやらかしてくれるんじゃないかな」と期待を寄せた。ちなみに14日(月)の「日本×カメルーン」戦は生中継でテレビ観戦する予定だが、悩みもあるそうで、「友達を呼んで見るか、1人で見るか迷ってるんです。前回は友達呼んでワイワイ見てたんですけど、負けた時に『おれたちがワイワイ騒いでたから負けたんだ』って自己嫌悪に陥って…。今回は1人で鉢巻きをして真剣に見ようかな。念を送って…」と真剣な表情で話し、笑いを誘った。
ひとしきりサッカーの話で盛り上がった後は、ラストの曲「夜の公園で渡すつもりのない手紙を書いている」を披露。一転してアーティストの顔になった森山は「充実した中で、納得のいくアルバムができました。聴いて感じてもらえれば」と語った。
9月から始まる全国ツアーは「構想を練って練って…、壊して…、そのかけらを集めてまた練って…、という作業をするんですけど…。めったなことは言えませんが、楽しみにしてください」と歌同様、彼らしい独特の言い回しでメッセージを送った。全国ツアーの詳細は公式サイトまで。
発売中 3000円(税込)
ユニバーサルミュージック
森山直太朗オフィシャルホームページ
http://www.naotaro.com/index.asp