東京女子流、河合その子の振り付けに感動！ Winkからセイントフォーまで昭和アイドルを語る！
――当時の彼女たちと同じように、“歌って踊って伝えたい”というところは、東京女子流のコンセプトでもありますよね。
中江：すごくシンプルで分かりやすいコンセプトだと思っています。5月から新定期ライブが始まっているんですけど、どんどんいろんなことに挑戦していきたい。歌とダンスをしっかり見せるのが私たちの基本。それを踏まえた上で、ファンの方が予想していなかったものだったり、この8年間で築き上げてきたイメージを、いい意味で壊してみても面白いかも。それこそ、セイントフォーさんみたいにアクロバティック的なものをダンスに取り入れてみたりとか(笑)。これからも、ファンの皆さんがワクワクするような東京女子流をお見せできたらいいなと思っています。
庄司：そもそも、私たちが女子流を通して音楽の楽しさを改めて教えてもらったんです。どんなにつらいことがあったとしても、このグループがあったからこそ、ここまで続けて来られたし、絶対乗り越えたいと思いながら8年間やって来ました。そういう意味で言うと“東京女子流”は私たちの居場所。女子流の曲は分かりやすいストレートなものが少なくて、自分たちの歌とダンスで表現することによって魅力を増すものが多いのかなと。ライブやイベントなどで、曲の良さを自分たちで引き出せるよう、聴いてくださる方たちに伝えていきたいです。
山邊：私は、歌もダンスも最初は苦手だったんです。でも、女子流を通して音楽の楽しさを知ることができました。音楽は、たった一曲聴いただけでも、その人の感情を変えることができる。例えば元気がなくて落ち込んでいたとしても、明日頑張ろうと思えたりする不思議な力があったりして。だから、これからは日本だけではなくて、世界中の人たちに女子流の曲を聴いてもらいたい。そして、少しでも皆さんに元気を与えられるような存在になれるよう頑張っていきたいです！
新井：私は、歌うことが大好き！ その気持ちを乗せて歌って踊れば、よりファンの皆さんに思いが伝わるんじゃないかなと。そういう気持ちは、いつまでも大切にしていきたいです。女子流の曲は、約70曲。どうすれば、この曲たちをもっとたくさんの人たちに届けられるのか。メンバー全員が、いろんな方たちに聴いてほしいと思っています。これからも、フェスをはじめ、ライブや対バンイベントなどで、東京女子流のことをどんどんアピールしていきたいです。
●動画アイドル プロフィール
・Wink
鈴木早智子と相田翔子による二人組のアイドルユニット。1980年代の後半から1990年代半ばぐらいにヒット曲を連発した。無表情で歌い、踊る姿が印象的。代表曲「淋しい熱帯魚」は、第31回日本レコード大賞を受賞した。主なシングル曲は「Sugar Baby Love」「アマリリス」「愛が止まらない～Turn it into love～」「涙をみせないで～Boys Don'tCry～」「摩天楼ミュージアム」「トゥィンクル トゥィンクル」など。
・河合その子
女性アイドルグループ・おニャン子クラブの元メンバーで、会員番号は12番。メンバーの中では最初にソロ活動を開始した。主なシングル曲は「涙の茉莉花LOVE」「落葉のクレッシェンド」「青いスタスィオン」「哀愁のカルナバル」など。中でも「哀愁のカルナバル」はいまだに根強く支持され、サビで肩を大きく上げる振りはモノマネの定番。自身でも曲を手掛けるなど、アーティスト志向の強いアイドルとして多くのファンに愛された。
・セイントフォー
1980年代に活躍した女性アイドルグループ。メンバーは、岩間沙織、浜田(濱田)範子、鈴木幸恵、板谷祐三子、いわお潤(板谷脱退後、加入)。華麗かつダイナミックなアクロバティックダンスを織り交ぜたパフォーマンスで一世を風靡した。代表曲は「不思議Tokyoシンデレラ」「太陽を抱きしめろ」など。今年5月、岩間、濱田、鈴木の3人で再始動。ニューアルバム「時の旅人」と、過去の音源をまとめた“コンプリート・コレクション”をリリースした。
・スターボー
1980年代の初めに活動した女性3人組（IMATO、NAKATO、YAETO）によるアイドルグループ。“スターボー”という惑星から脱出し、“A・I(愛)”を伝えるために地球にやって来た宇宙人という設定がある。性別は不明で、宇宙服っぽいコスチュームが特徴的。デビュー曲となった「ハートブレイク太陽族」は、作詞・松本隆、作曲・細野晴臣という豪華コラボで話題を呼んだ。
・CoCo
フジテレビで平日夕方帯に放送されていた人気バラエティー「パラダイスGoGo!!」に出演していた乙女塾の中から、1989年に誕生した5人組アイドル。メンバーは、宮前真樹、羽田恵理香、大野幹代、三浦理恵子、瀬能あづさ。後に瀬能が脱退し、4人組で活動を続け、1994年に解散した。デビュー曲の「EQUALロマンス」をはじめ、「はんぶん不思議」「夏の友達」「ささやかな誘惑」「Live Version」「Newsな未来」など、ヒットチャートの上位にランクインする名曲を多数リリース。
取材・文＝小池貴之
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