「万引き家族」城桧吏に世界が熱視線!松岡茉優は「最近、桧吏が“男の子”になってきて…」
カンヌ国際映画祭の「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督の映画「万引き家族」が6月8日に封切られて半月あまり。本作に出演し、受賞とともに一躍“時の人”となった11歳の俳優・城桧吏(じょう・かいり)の注目度は増すばかりだ。
街を歩けば「あ、あの映画の子」
23日には、中国・上海で行われた第21回上海国際映画祭で「万引き家族」が公式上映され、是枝監督と出演者の松岡茉優、城が舞台あいさつに登壇した。
上海・Shanghai Film Art Cenerで行われた本上映は、チケット前売り開始からわずか20秒で完売するほどの人気。当日は中国の監督や俳優など映画関係者も訪れ、1,000席の会場はすぐに満員となった。
あいさつで登壇した3人に会場からは惜しみない拍手が送られ、城の「映画、面白かったですか?」の問いかけには、客席から「はいー!」と日本語で反応が上がる人気ぶり。
是枝監督が「僕だけじゃなくて桧吏くんも、街を歩いていると、あ、あの映画の子だ、と気づかれる状況になっています」「でも、こういう形で映画館の外に広がっていくというのはとてもよいこと」と明かした。
「万引き家族」で城が担った役割
「万引き家族」は、都会の片隅に建つ一軒の平屋を舞台に描かれる、とある“家族”の物語。その家には、主の初枝(樹木希林)と、その年金を目当てにする治(リリー・フランキー)、信代(安藤サクラ)夫婦、息子の祥太(城)、信代の妹・亜紀(松岡)が暮らしている。治は祥太を連れ、日々の暮らしに必要なものを万引きで稼いでいる。
そこに体じゅう傷だらけの少女(佐々木みゆ)も加わり、一つの集合体が形成されていく。「温かい家族」と「万引きを繰り返す犯罪者集団」という二つの側面の中で、善悪の判断もまひしていく祥太。そんなある日、祥太が起こした行動をきっかけに、この“家族”の形は大きく変わっていくことになる――。祥太が大人になっていく過程は「万引き家族」の重要なテーマの一つだ。
(C)2018『万引き家族』 製作委員会
全国公開中
配給:ギャガ
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明 / 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林