「部長 風花凜子の恋」カンニング竹山インタビュー 「凜子のような人は本当にいるんじゃないかな」
「風花凛子というキャラクターには違和感がない」
――ドラマの中では、「セクハラ」や「パワハラ」など、今日的な社会問題もリアルに描かれていきますが、台本を読まれていかがでしたか?
今の会社の抱える重い問題と女性が戦っていく物語ですし、せりふの中でも「ああ、なるほどね」と思う部分が結構ありますよね。セクハラ問題に対しても、女性目線と男性目線の間違った考え方があって、「それがセクハラなんだよ」みたいな。
そういう問題に対して凜子が、まるで島耕作のように戦っていく感じ、それ自体がちょっと世相を切っている気がします。一昔前では、多分凜子のような人はなかなか存在しなかったと思うんです。
漫画やドラマの世界だけに強い女性が出てきていた気がしますけど、実際今こういう人がいると思うし、いてもおかしくないから、すごくリアルだと思いますよね。
風花凛子というキャラクターは、違和感が無いからすごく格好よく見えると思います。現実逃避しているようなキャラクターではないですし、意外と弱さもあるし、働いている時の強さもあるけど、「本当にいるんじゃないかな?」って思います。
働く女性の中でも、こうなりたい人はたくさんいるんじゃないでしょうか。手の届くキャラクターじゃないかなと思いますね。
「りょうさんは強さと弱さの演じ分けが素晴らしい」
――風花凛子を演じるりょうさんと共演されての印象は?
先日凜子、三代、阿武隈の3人が居酒屋に集まっているシーンを撮影したんですが、本当に、(仕事を離れて)ホッと落ち着いた凜子に見えました。
会社ではなかなか見せない姿の凜子なので、その辺もすごくリアルですよね。一杯飲みにきて「あ~、疲れた」っていう感じの。そこがすごく自然で。本当に戦ってきた後みたいな感じのお芝居なので。
そうした凜子の、強さと弱さのアップダウンみたいなものを演じられるのが上手いなと思いますね。会社では強い凜子だけど、3人で飲みに来た時は「女性の凜子」になっているから。女性的な部分がいっぱい出てくるので、その辺がやっぱり上手いですよね。
――凜子と阿武隈との関係も、男女の友情として非常に理想的な形で描かれています。
すごくリアルだなと思いました。三代がゲイであることを全然否定しないし、それを友達だから受け入れているところとか、今の時代の感覚に近いなと思いましたね。
「部長 風花凜子の恋」会長 島耕作 特別編
【前編】7月5日(木)夜11:59-0:54
【後編】7月12日(木)夜11:59-0:54
日本テレビ系にて放送
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