ドクターストップ中のオシム氏がエール!「日本代表よ、リスクを冒せ!」
19日に行われた2010 FIFAワールドカップサッカー・南アフリカ大会で、日本代表がオランダ代表と対戦。日本は、前半に0-0と善戦したが、後半立ち上がりの8分に、オランダのヴェスレイ・スナイデルのミドルシュートで先制された。日本はロスタイムに、岡崎慎司の惜しいシュートシーンも見られたが、ゴールネットを揺らすことなくタイムアップ。グループリーグの勝敗は1勝1敗で勝ち点3、24日(木)に行われるデンマーク戦で勝つか引き分ければ、自国開催以外では初となるグループリーグ突破が確定する。
オランダ戦終了後、元日本代表監督で、スカパー!オフィシャルコメンテーターを務めるイビチャ・オシム氏は日本の敗因を「オランダをリスペクトし過ぎた」と分析した上、学校に例えて「日本代表は昨年9月のオランダ戦で単位を取った。ただ、学んだことを次の学年で忘れてしまったのではないか? 勉強したんだけども、復習して身に付けることができなかったんじゃないか」とコメント。さらに、本田圭佑の名を挙げ「本田はいい選手だ。複数のポジションでプレーできるポリバレント性がある。デンジャラスで勇気も集中力もある。だが、専門外のフォワードのプレーをイミテーションするべきではなかった。キープする時間が長く、チームのプレースピードが落ちてしまった。本来ならタッチ数を少なくしてさばくべきだった」とオランダ戦での本田のプレーに注文を付けた。それでも「深刻なミスじゃない。簡単に修正できる」と次戦への期待も口にした。
オシム氏はデンマーク戦での日本の戦い方についても言及。「デンマークに弱点があるとすれば、オランダと同じで、選手は大きいけれども動きが機敏じゃない」と日本が狙うべきポイントを挙げ、「背の高さを長所ではなく弱点にするために、日本の機動力を使うべき」とアドバイス。「1人でキープする時間を短くして、ボールをどんどん動かす。そうすると彼ら、大きなディフェンダーは反応することができない」とデンマーク戦の攻略法を明かした。
最後に、「わたしは、ドクターからテレビであってもサッカーを見ないようにとストップされている。つまりわたしは今、リスクを冒して(日本戦を見て)いるんです。リスクを冒さないと収穫はない」とオシム氏独特の表現で日本代表にエールを送った。
6月24日(木)夜2:30-翌朝6:30 スカパー!Ch180/190/800
6月24日(木)夜3:00-翌朝5:40ほか 日本テレビ系で放送
6月25日(金)朝8:00-9:58ほか NHK BS1で放送
6月25日(金)朝8:00-10:00 NHKhiで放送
6月27日(日)夜7:00-9:30 BS日テレで放送
オシム氏が出演予定の試合(スカパー!でのワールドカップの放送)
「ガーナ×ドイツ」
6月23日(水)夜2:55-翌朝6:25 スカパー!Ch181/191/799
「日本×デンマーク」
6月24日(木)夜2:30-翌朝6:30 スカパー!Ch180/190/800