戦隊ヒーロー作品出身の俳優を中心に構成された男性6人組ムード歌謡グループ「純烈」が23日、シングル「涙の銀座線」でメジャーデビュー。同日、歌詞にも出てくる都内の東京メトロ銀座駅にてデビューイベントと握手会を行った。
純烈は、戦隊ヒーロー作品出身の俳優から元力士、ビジュアル系バンドの元ボーカルなどさまざまなジャンルで活躍していた後上翔太、林田達也、友井雄亮、白川裕二郎、酒井一圭、小田井涼平の23〜39歳の男性6人で結成したグループ。平均身長183cmの彼らが“ムード歌謡”を歌うという新鮮さや各地での地道なキャンペーン活動がきっかけで、注目を集めている。
ムード歌謡グループのイベントということもあって、幅広い年代のファンが集まり、客席は畳の上に座布団を敷くなど渋い雰囲気。約200人に見守られながら登場した純烈は、ユニークな振り付けが印象的なデビュー曲を熱唱。リーダーの酒井はMCで、「『涙の銀座線』を作ったころは自分たちでスタジオを借りて、ボイトレ(ボイストレーニング)をしてました。3年くらいの下積みでしたけど、あきらめないで頑張ってきて今に至るという感じです」と感慨深げな様子。
メンバーは、それぞれ異色の経歴ぞろい。酒井をはじめ、白川、友井、小田井の4人は、戦隊ヒーローや仮面ライダー作品出身の俳優ということで、それぞれの変身ポーズを決めてほしいとリクエストを受けると、照れながらも快諾。1人ずつポーズを決めるたびに歓声と拍手が起こり、小田井は「歌の時よりも、カメラ(を撮っている人)が多い気がするんですけど」と客席を見渡し、苦笑。さらに、メーンボーカルの白川は元力士。今はその面影もないほどスリムな体形だが、「相撲部屋に入った時は96kgありました。けがで辞めてしまいましたが、俳優になった後、筋肉番付(TBS系)にも5回ほど出場させていただき、最高2位でした」と体力をアピールした。
その後の囲み取材では、記者から“ムード歌謡”を選んだ理由を聞かれ、酒井は「僕は『夜のヒットスタジオ』とか『ザ・ベストテン』とかを見ていた世代。自分もようやくムード歌謡を歌える年齢になったので、メンバー1人1人に一緒にやらないかと声を掛けました」とコメント。ビジュアル系バンドの元ボーカルで、まったく違うジャンルの音楽に携わることになった林田は、「僕にとってムード歌謡は新鮮です。このグループでは心を届けていきたい」と意気込む。しかし、結成からデビューまでの3年間は大変だったそうで、純烈に入るために大学を中退したという後上は、「熱い思いで大学を辞めたけれど、先も決まらず不安でいっぱいでした」と振り返りつつ、デビューの喜びをかみしめた。
今後の目標については、酒井が「年末は…紅白歌合戦に出たいです。ことしといわず…、いやことし、やっぱりことし! 頑張りたいです」と話し、最後は「応援、よろしくお願いします」と声をそろえてアピールした。
発売中 1000円(税込)
ユニバーサルミュージック
純烈オフィシャルホームページ
http://www.junretsu.com/