――お芝居だけでなく、アクションもアフレコもある特撮の現場ですが、自分の中で楽しいと思っているものや、大変だと感じているものはどれですか?
伊藤:僕は全部が楽しいですが、できた時に一番やりがいを感じるのはアクションです。他の現場なら事前に練習ができると思うんですが、この「ルパパト」の現場では監督からその場で指示を受け、何回かリハーサルをしたらもう本番で(笑)。毎回難しいですが、やっぱり戦隊としてかっこよく戦いたいですし、出来た映像を見て「かっこいいな」と思えたときが一番うれしい部分ですね。
結木:僕は苦労という意味では、アフレコですかね。決して苦手ではないのですが、上手くいかない時があります。半年経ちましたが、声だけでお芝居する難しさを痛感していますね。タイミングもそうですし、どれくらいのテンションで演じればいいのか、最初の頃は本当に何も分からなくて。お芝居なら顔の表情や動き一つでも表せるところが、声のみで表現しなければならないので、その難しさがあります。
――犬飼さんは先輩として、お2人へ何かアドバイスはありますか?
犬飼:いやいや、半年しか違わないので…アドバイスなどはできないですが、僕もこれまで毎日必死に、でも楽しみながら、アクションもアフレコもお芝居もやってきました。だんだんと作品の終わりが見えてきた今は、「この瞬間を思いきり味わっておかなきゃな」という思いです。1つの役を1年間も、しかもヒーローとして演じられる機会は今後あるか分からないので、忘れないように味わって、毎日楽しみながらやらせていただいています。
――お芝居でいえば、犬飼さんはこの「ビルド」ではこれまでに4役も演じられていて、その演じ分けの巧みさも話題になっています。
犬飼:恐縮です。見てくださる方のそういった声が、撮影の励みになっています。
――先日の「ルパパト」でも、ルパンブルーとギャングラーの中身が入れ替わるという回があり、ルパンブルー役の濱正悟さんがコミカルな演技を見せていました(※#16「仲間だからこそ」)。スーパー戦隊ではメンバー間での入れ替わりエピソードもよくありますが、もし今後そういった話があった時、伊藤さんと結木さんは周りのキャラを演じる自信はいかがですか?
伊藤:(笑)。でも面白そうではありますね。あのエピソードではブルーがチャラいギャングラーと入れ替わったのですが、むしろそっちの方が生き生きしていたなと一緒にいて思いました(笑)。僕も中身が入れ替わった正悟君とぶつかるシーンがあってとても楽しくて。誰と入れ替わりたいという希望は特にないですが、もしできたら面白いかなという思いはあります。
結木:僕も入れ替わる演技をしてみたい思いはあります。ただ、みんな今まで半年以上掛けて自分の役を作り上げてきているので、それと入れ替わって演じるのはなんだか怖いというか、恐れ多いというか、そんな気持ちもありますね。
(主役鼎談後編へ続く。8月2日[木]掲載予定)
「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」
8月4日(土)公開
劇場版「ビルド・ルパパト」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (C)2018 テレビ朝日・東映AG・東映
【HP】http://www.build-lupin-vs-pato.jp/
【本予告映像】
◆「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」特集◆