高木紗友希、段原瑠々「歌は友」ハロプロ歌姫対談!【ハロプロ誕生20周年記念連載】
活動をしていくなかで、歌うことに対して自分を成長させてくれた曲や、考え方が変わった曲などはありますか?
段原「私が加入して初めて披露した『Fiesta!Fiesta!』ですね。やっぱり最初のときにファンの方からすごくいい反応をいただけた分、二回目からは“すごい”っていうハードルを持って来てくださるファンの方が多い。そうやって期待してくださるのはうれしいんですけど、その期待値を超えるように歌わないといけないなっていうのは毎回思っていて。こんなもんかって思われるのは本当に嫌なので、毎回『おぉ!』って思うような歌が歌えればいいなと」
高木「『Magic of Love (J=J 2015Ver.)』ももちろんなんですけど、Berryz工房さんが一番最後のライブで歌っていた『Love together』かな。自分が歌った曲じゃないんですけど、菅谷(梨沙子)さんが声の出ないなかで、かすれ声だけど、すごく小さい声だけど歌っていたんです。それが私的には『こういうことなんだな、歌うって』って衝撃を受けました。大好きなコブクロさんとかからも学ぶことはたくさんあるんですけど、いつも一緒に活動している菅谷さんのような身近な先輩で、しかも若いのに『あんな歌が歌えるんだ!』ってすごい衝撃を受けたので。歌っていて自分だけ気持ちいいが歌じゃなくて、ちゃんと相手に届けないといけないなっていうのはいつも思っています。こういうことなんだなって、Berryz工房さんのライブで実際に感じることができたのが、印象に残っていますし、勉強になりましたね」
では歌う際に、気をつけていることはありますか?
高木「私は喉を壊してからは、声帯のことも気を使いながら、レッスン、トレーニングを受けています。再発しちゃったら歌が歌えなくなっちゃうっていうのがあるので、教えてもらったことをしっかりやらないとなって。でも発声ばかりに囚われていると、歌いたいことを何も歌えてない感じになっちゃう。なので、お客さんに歌を届けるんだけど、自分の声のことも考えなきゃいけなって。私は極端なので考えながらやっちゃうのは良くないんですよ。だから、楽しむこともそうだし、いろいろとバランスを見ながら、ライブ中にも冷静に対応するようにしています」
段原「私もJuice=Juiceになってから、ボイストレーニングをしていただいている菅井先生に声の出し方を習っているんですけど、最初はなかなかできなかったんです。やっぱり小学校1年生からスクールの歌い方をしてきたので、急にここを直せって言われても直せないんですよ。『今は大丈夫かもしれないけど、いずれしんどくなるよ』っていうのは言われました。『今の歌い方も悪くはないんだけど』っていう風に言ってくださるんですけど、もう一個、違う歌い方を提案してくださって、今はそれを練習しています。そういうことも提案してくださるので、その歌い方もマスターしたいし、なにより、曲によって全然違う印象を聴いている人に与えられたらいいなっていうのは常に思っています。何を歌っても段原瑠々だなって思われるのはちょっと違うなって。かわいい曲はかわいい声で歌えるようになりたいし、かっこいい曲やセクシーな曲も歌えたらいいなと思います!」