「朱蒙（チュモン）」に続き、今度は医療時代劇のヒロインを演じるハン・ヘジンにインタビュー！
韓国で5月に放送が終了した時代劇ドラマ「済衆院/チェジュンウォン」のDVDが、8月4日（水）にレンタル開始となる。そこで、ヒロインを演じるハン・ヘジンに話を聞いた。
本作は19世紀末の朝鮮を舞台に、朝鮮初の近代西洋医院“済衆院”の医師たちが繰り広げる医療時代劇。当時の身分制度の最下級だった家畜解体業の青年、ファン・ジョン（パク・ヨンウ）が、身分を偽りながら医者を志す姿を中心に、東洋医学の根強い信仰が残る中で西洋医学を広めようと尽力する若者たちの人間模様が描かれる。
朝鮮初の女医となる貴族の娘、ユ・ソンナンを演じたハン・ヘジンは、韓国ドラマ「朱蒙」や「がんばれ！クムスン」などで活躍する人気韓流女優だ。
――ソンナンは封建的な時代の中で自立心を持つ時代の最先端をいく女性ですが、彼女のどんなところに魅力を感じましたか？
この作品の舞台となった時代は、女性の役割や地位がかなり抑制されていました。ソンナンはそんな時代の女性が考えもしなかった医学の道を夢見て、その道を切り開いていった。とてもチャレンジ精神があるし、勇気があるし、あと、仕事に対する夢を大きく持つ女性であることにも魅力を感じました。
――ソンナンは官僚の息子の医師、ペク・ドヤン（ヨン・ジョンフン）に慕われながらも
ファン・ジョンと恋に落ちますが、彼女はなぜファン・ジョンに引かれたんでしょうか？
ソンナンがファン・ジョンに心を開き始めたのは、彼女が医学の道を志した時だと思います。ソンナンが女性ということで医師の試験が受けられずにいた時、ドヤンは「女のくせに何を言ってるんだ」と夢すら持てないようなことを言いました。一方、ファン・ジョンは「あなたが試験を受けられたら本当に立派なお医者さんになれるでしょうね」と褒めてくれた。その際、同じ物事への対し方、答えがまったく違うと感じて、女性である自分に勇気と希望を与えてくれたファン・ジョンに引かれていったんだと思います。
――ソンナンがファン・ジョンにプロポーズを迫るシーンは、韓国で大反響があったそうですね。
わたしもそのシーンはとても印象的でした。でもソンナンとしては、自分が迫るまでファン・ジョンが何も言ってくれなくてもどかしかったです（笑）。彼はソンナンに“自分はあなたを愛してるんですが、身分の違いがあってプロポーズができずにいた”と涙ながらに話すんですが、そのシーンは皆さんの胸にぐっときたようで、ホームページに多くの書き込みを頂きました。わたしもあんなすてきなプロポーズを受けたソンナンがうらやましいです。
――ソンナンとご自身の共通点があれば教えてください。
ソンナンは周りの人の視線を気にしません。周りが何と言おうと自分が進みたい道を進んでいく。わたしもこれが正しいと思ったこと、自分がやりたいことは、周りの人が何と言おうと頑固にそれを押し通すところがあります。もちろんそうしたことによって人を疲れさせてしまったり、自分に悪影響がある場合もあるかもしれません。でも、少なくとも今まで生きてきた中で、自分の選択を後悔したことはありません。そういう頑固なところが似ているかなと思います。
――「済衆院/チェジュンウォン」が日本で紹介されると聞いた時の感想は？
わたしだけではなくドラマに参加したすべての人がすごく喜びました。このドラマが愛されるといいなと期待もしています。ただ1つ、ドラマの時代背景が、かつての日本が韓国を植民地支配していた時代なんです。日本帝国主義に抑圧された時代という表現を、日本の皆さんが見て気分を害することがないだろうかと配しています。
――女優としての目標を教えてください。国外での活動も視野に入れていますか？
今日本だけでなく、中華圏、東南アジアなど多くの国で韓国のドラマなどが紹介されています。その中で、わたしが女優として考えるべきことは、まずは自分がすべきことに最善を尽くすことだと思います。いい作品に参加すれば、その作品が認められて多くの国々で紹介される。そうすれば韓国を多くの外国の方にも知ってもらえるし、同時にわたしという人間も知ってもらえると思います。日本のドラマや映画にもぜひ参加してみたいですね。
――仕事をしてみたい日本の監督はいますか？
映画「かもめ食堂」('05年、荻上直子監督）は新鮮な衝撃がありました。見ていてとても幸せな気分になれたし共感もできたので、そういった良い作品に参加できるといいなと思います。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
Vol.1〜3 8月4日（水）レンタル開始
Vol.4以降は順次レンタル開始
DVD「済衆院/チェジュンウォン」
コレクターズボックス1
9月8日（水）発売
コレクターズボックス2
10月6日（水）発売
コレクターズボックス3
11月10日（水）発売
すべて19950円
発売・販売元：ワーナー・ホーム・ビデオ 提供：ショウゲート
