フジテレビ系で、9月にスペシャルドラマ「愛はみえる〜全盲夫婦に宿った小さな命」を放送することが決定した。
同ドラマは、先天性全盲視覚障害を持ちながらも、自作の曲をピアノで弾き語り、地道な音楽活動を続け、’09年にメジャーデビューしたシンガー・ソングライター・立道聡子さんの半生をつづった「愛はみえる〜全盲夫婦の“たからもの”」を原作にドラマ化。また、フジテレビの「スーパーニュース」(毎週月〜金 昼4.53〜夜7.00)内で4年にわたって密着取材した一家の軌跡をまとめたドキュメンタリーも合わせて放送する。
夢をかなえた立道さんをモデルにした立松樹里を演じるのは上戸彩、同じく全盲の視覚障害者で立道さんの夫・金子直樹さんをモデルとした金田幸太を小出恵介が演じる。視覚障害者同士の「結婚」や周囲から猛反対された「出産」、苦難の連続だったという「育児」など、数々の困難を体当たりで演じている。
2人はこの視覚障害者という役を演じるに当たり、東京都盲人福祉協会の人からの指導を受け、つえの使い方や所作を学んだという。また、モデルとなった夫妻のしぐさを演技に取り入れたり、上戸は実際に夫妻が住んでいるマンションを訪れ、室内の様子や家具の配置などを見て、より立道さんに近づくよう役作りに励んだそう。
立道さんのデビュー曲「たからもの」を弾き語りするため、ピアノも猛特訓したという上戸は「今回、この作品に携われたことに意味を感じています。いくつもの壁を乗り越えた“家族の温かさ”を感じてもらえたらうれしいです」とアピール。
また、フジテレビの村瀬健プロデューサーは、「ハンディキャップを抱えながらも夢を決してあきらめず、明るく前向きに生きている立道聡子さんの生き方に大きな感銘を受け、より多くの人に伝えたいと思いました。聡子さんの底抜けの明るさ、強さや夫・直樹さんの優しさ、芯の強さを上戸彩さん、小出恵介さんに演じてもらうことで、決して暗かったり重過ぎない新しいヒューマンドラマになったと思います」と語った。
9月 フジテレビ系で放送予定
「愛はみえる〜全盲夫婦の“たからもの”」
発売中 1500円 光文社