NHKの大河ドラマが'12年で50年目を迎える。その制作発表が8月4日(水)に同局で行われ、「平清盛」の半生を全50回で描くことが発表された。また、制作統括の磯智明氏と演出の柴田岳志氏が出席し、51作品目となる作品への思いを語った。
制作統括の磯氏は、「誰もが知っている近代史もいいのですが、源氏、平家の時代は適度な史実があることがより自由に描きやすい。清盛は時代の覇者となるが、権力者としての孤独や葛藤も描いていきたい。未知なる世界を楽しみにしていて欲しい」と意欲を語った。また、キャスティングについて、演出の柴田氏は「力強く、時代に向き合っていける人に演じていただきたいと思っています」と展望を語る。
脚本はオリジナルストーリーとし、物語の構成や登場人物に落語を取り入れ話題になった連続テレビ小説「ちりとてちん」('07年)を手がけた藤本有紀氏が抜擢された。藤本は「個性的で魅力的な人々の織り成す壮大な群像劇を、一年の長きにわたって物語ることができる。こんな幸せなことはありません。わたしも夢中でこの物語を書き、清盛たちと共に最後まで“生きることに熱中する”つもりです」とコメントを寄せた。
平清盛は、海賊退治や外国商人らと渡り歩くたくましい男として成長していく。やがて京に上ると清盛は個性的な仲間と出会う。前半生のライバル・源義朝、後に歌人・西行となる佐藤義清、また繊細な少年から日本一の権力者となっていった後白河天皇となる雅仁親王らと世の中を見つめ、夢を語り合う日々を送る。戦乱の世を迎えると清盛は、保元・平治の乱で源義朝を討ち、武士の王となる。都を京から福原(現・神戸)に遷し、巨大な貿易港を築いていったがあまりに急進的な改革だったため世間の不評を買い、天下の大悪人とされてしまう。
'12年1月スタート 毎週日曜夜8:00-8:45ほか NHK総合ほかで放送予定