『3D彼女―』佐野勇斗「常に僕の中にあったのが『気持ち悪くいこう』でした」
父役の竹内力が「急に本気で追いかけてきて(笑)」
――佐野さんから見た、つっつんの良さはどこにあると思いますか?
人と別け隔てなく接するところ。男も女も関係なく、例えば清水尋也くん演じるミツヤに嫌なことをされても石野さん(恒松祐里)のために誘って仲間にするところとか。そういうところが優しいなって思うし、人の内面を見て話せるのもいいなって思います。
色葉のことも最初は「なんだこの女は!?」って思っていたと思うんですけど、彼女が人を変な偏見で見ない人なんだってことを知ったことで好きになっちゃったんだと思いますね。
――つっつんと色葉のシーンで一番好きなところは?
朝一緒に制服で登校するのはいいなって思いました。学生時代にしかできないことですよね。ただ僕は正直、朝は自分のペースで行きたい方なので(笑)、実際に制服デートをするとしたら帰りがいいです。
――つっつんの家族との関係性も楽しいですね。竹内力さん演じるお父さんに追いかけられて逃げる、つっつんと色葉がとても面白かったです。
本編で使われているシーンの色葉は、多分演技じゃなくて本気で笑っちゃっているんです。本当は、あそこでは2人がお父さんを振り切って逃げるシーンのはずだったんですけど。本番になってナゼか竹内さんが急に本気で白目を剥いて追いかけてきて(笑)。「え、竹内さんそんなにやっちゃうの!?」みたいな感じで、僕もついマジで逃げるっていう(笑)。
――予定になかった面白シーンがいっぱいあったんですね。
そうなんです。つっつんがいる病室に色葉とミツヤが来るシーンなんて、僕と中条さんはほとんど話さない場面だったのに、清水くんのアドリブの動きが面白すぎて2人してツボにハマってしまって。本編での彼のあそこでの動きは全部、アドリブですからね(笑)!? 僕らビックリして笑いすぎて5回くらいNGを出しちゃいまして。しまいには監督から「お前ら、ちゃんとやれ」って怒られました(笑)。
公開中
原作:那波マオ 『3D彼女 リアルガール』(講談社「KCデザート」刊)
監督:英 勉 脚本:高野水登 英 勉
音楽:横山 克 主題歌:西野カナ「Bedtime Story」(SMEレコーズ)
配給:ワーナー・ブラザース映画