横浜流星「団体競技のすばらしさ、仲間の心強さを改めて感じた」
俳優の横浜流星が5月10日、都内で行われた主演映画「チア男子!!」の公開初日舞台あいさつに登場した。
映画「チア男子!!」は、直木賞作家で人気小説「桐島、部活やめるってよ」「何者」などの朝井リョウ氏による同名小説の実写映画化作品。原作小説は、早稲田大学の男子チアリーディングチーム“SHOCKERS”をモデルに朝井氏が大学在学中に執筆した。これまで女子のものと思われてきたチアリーディングに男子が挑戦する姿を描いた青春ストーリーだ。
横浜、今日も「すごく気持ちいい!」
公開初日のこの日、舞台あいさつには横浜のほか、W主演の中尾暢樹、共演の浅香航大、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智と、主題歌を歌う阿部真央、監督の風間太樹氏が出席した。
キャスト自身が“男子チア”に挑んだ本作。チアのパフォーマンスのため、撮影前には合宿も行った。横浜は、練習期間から心を一つにしてきたメンバーを見渡し、「誰ひとり欠けることなく公開、幸せなことだと思います。“すごく気持ちいい”」と、劇中のセリフも引用しながら振り返った。
小、中学校と部活動に参加せず極真空手一筋だったという横浜は、さらに「青春時代を空手に捧げてきたので、なかなか周りの人たちと何かを一緒に頑張ることがなかった。けど、この作品を通して部活のような、一緒に何かに向かって頑張るという団体競技のすばらしさ、仲間がいることの心強さを改めて感じました」と、チームプレーの味を噛みしめた。
浅香航大「本当にカッコよかった」
撮影中にはピンチもあった。クライマックスのパフォーマンスを撮影する直前、横浜が手をケガして撮影が一時中断したという。チアメンバー最年長の浅香は当時を振り返り、「流星の、くやしさで目に涙をためた姿は忘れられません。パンパンの手をかばって自分の力だけで頑張った姿は本当にカッコよかった」とねぎらった。
この言葉に横浜は「ちょっと浅香さんの言葉が嬉しすぎて…」と感激。「あのときはやっぱ、ヤバイと思いましたし、まずはみんなに迷惑をかけてしまった。なんとしてでもみんなが一生懸命頑張ってきたことを無駄にはしたくないと。だからやり切れてよかったです。本当に絶対無理という大けがではなかったことは、神様にありがとうと言いたいです」と、改めて当時を回想。
「自分だけではなくてみんなが本当に頑張って、実現不可能と言われていた作品をこのメンバーで実現させることができました。本当に胸を張って皆さんにお見せできる作品になっていると思います」と誇らしげに語った。