声優初挑戦の窪田正孝「本番で生まれるものをいつも大切にしています」
声だけで表現する難しさとは!?
――役作りはどのようにされましたか?
共演した(広瀬)アリスちゃんの声を隣で聞いて、助けてもらいながら作っていったので、徐々に(カナタ)色に染まっていった感じですね。声って自分で思っているよりも大きくやらないと、伝わらない部分もあったりして。いろんな面を合わせることで、彼の人格が広がっていけばいいなと思って演じました。
――収録現場はどういう感じでしたか?
淡々とやっていました。でももちろん、声を発するだけでいいということはないし、リアルに生きている感覚を声に起こしたようになればいいなと思ってやっていました。
――映画「銀魂―」では実写版にご出演されていますが、演技や声の出し方などに違いはありましたか?
声の出し方に意識が行き過ぎると、肝の部分がぶれる気がして。声を安定させるのはすごくキャラとして大切なことですけど、自分の中心に核を作ってそこから発せられる声っていうのがやっぱり大事だなって思っています。
ただ、監督から「こうしてください!」というのはあまりなくて、一緒に作っていく感じでした。「こうして」ということがあり過ぎると役が固まってしまうという監督の演出だったのかなと思います。
――カナタを演じる上で、バックボーンを考えたりご自身で掘り下げたりすることはありましたか?
カナタとソラが会話する中で、アプローチの方法を変えてみたり、やっていく中で考えることはあっても、「最初からこういう人だ」とか「こういう背景だ」って決めるようなやり方はしなかったです。
――それは演じていく中でイメージがわいてくるということですか?
それはどの現場でもそうですが、アクションに関してはけがをしてしまうから段取りとか大事だと思いますが、本番で生まれるものをいつも大切にしています。
そういうところは、監督と合っていたので良かったかなと思います。いつも世界を狭めたくない、決め込みたくないって思って演じています。
――カナタに共感する部分はありますか?
共感かどうか分からないですけど、人間って誰でも自分が大切だし認められたいって思っていると思うので、そういう気持ちは分かるかな。
10月5日(金)全国ロードショー
配給=ワーナー・ブラザース映画
著作=(C)XFLAG
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