斉藤:今までグループを引っ張ってきてくれた先輩の力はもちろんあるんですけど、まさか自分がキャプテンとして一つのグループの節目を迎えるなんて、本当に全然予想していなかったことです。先輩が1人になって、だんだん見送る背中も他人事ではないなって感じたり、自分がここに残る意味を考えさせられたりすることも多くなってきています。
この10年間でのクライマックスに誰も予想してなかったことが起こりましたが、そういうことも含めて全てが今のSKE48なんだなって思いましたし、いつかは来るであろう“珠理奈さんがいないSKE48”が、10周年を迎える前のこのタイミングで一時的にでも訪れたのは、私たちに課せられた試練のような気がして。
私たちも珠理奈さんを支えようとか、後ろから追い掛けてSKE48の何かになりたいと思っていた10年だったけれど、いざいなくなったときに「こんな重荷を背負わせていたんだ」って実感したりして、それによって一人一人がSKE48との向き合い方を考えられた期間だと感じました。
一人一人の存在があってこその10年だと思うので、今いるメンバーはもちろんですけど、このグループを去ったメンバーにもこの作品を見てもらいたいなって思いますし、いろんな人にとって大切な10周年になるんじゃないかなと思います。
高柳:卒業していくメンバーの背中を寂しいなって思いながら見てるけど、卒業したことを後悔させるくらいのグループにしたいと思ってやっている部分は常にあります。「卒業しなければよかった」と思ってもらえるくらい、SKE48がずっと輝いていたらいいなって思いながらずっとやってきたかな。
【Part2に続く】