――斉藤さんと大場さんはいかがですか?
斉藤:楽しかったのは「夏サカス」の…(笑)。
大場:(映画のスタッフが)TBSだからね(笑)。
斉藤:とても楽しかったですねー(笑)。
大場:でも、8月最後のイベントで、SKE48の夏の締めくくりでしたからね。
斉藤:「美浜海遊祭」で珠理奈さんのことを何とか納得した上で、夏の最後っていう気持ちで臨めたライブでした。その少し前に、6期生が単独で出演していたのも見せてもらったんですけど、私たちが思い描くSKE48以外にも、後輩たちには後輩たちのビジョンがあって。
そのビジョンを後輩たちは何とか作り上げようとしているけど、私たちは私たちで後輩にこう成長してほしいとか、こうなってほしいというビジョンを持っていたりもするから、複雑な思いを感じた部分もあったりして。
だから、SKE48のことを思って育てたいという気持ちと、私たちも現役なんだからバリバリやりたいなって気持ちのバランスをすごく考えた夏だったかなって思います。
後輩が「先輩に追いつきたい」と言ってくれればくれるほど、私たちも気合は入るし、いい姿を見せないとなって思っていたんですけど、あの子たちなりに考えて、それを見せる機会を周りのいろんな方が作ってくれたり、それにファンの方も賛同してくれたりっていう6期生のライブを見て、私たちには作れなかったSKE48像が今後作られていくんだなっていう予感も感じました。
だからこそ、まだまだ私たちも負けられないという気持ちで挑めた「夏サカス」のライブでしたね。他のアーティストさんの曲もやらせてもらいましたし、SKE48の殻をまた一つ破れたというか、新しい可能性を生み出せたらいいなっていう思いもありました。
大場:私は六本木ヒルズの「SUMMER STATION」(サマステ)。各チーム単独でステージに立たせていただいたのって、今のチームでは初めてのことだし、去年チームEが出演したとき、チームSもチームKIIも「何でチームEだけ!?」って思ってたから(笑)。
というのもあって、去年のチームEの結果があってこそだと思うんですけど、今年はS・KII・Eと全チームを呼んでいただけたんですけど、最初のチームSのライブで倒れたメンバーが運ばれてくるのを見て、「そんなにヤバいのか」と思いました。
セットリストも、各チームの間で対抗心が燃えてしまって、どのチームもお互いの内容を知らないというか、あまり比較もしなかったですし、「うちはうちでやる」っていうスタンスでやっていたので、あえて聞くこともなかったんです。そうしたら、チームSが怒濤の9曲メドレーをやったと知って、「こんな暑い中でそりゃ倒れるわ」って。
でも、それに挑戦したのは、珠理奈さんがいなくて、きっと若手の子たちも不安だった中で、「ここでやらなきゃ」「チームSの意地を見せなきゃ」っていうリーダーの北川綾巴ちゃんから伝わっていった本気だったのかなって思います。
とにかく暑い日で、アイドルのライブとしては前代未聞の声援の規制もあって、ファンの方もちょっと不完全燃焼な感じだったかもしれないけど、これを経験できたSKE48はまたさらに強くなったかなって思います。
「美浜海遊祭」と「サマステ」を経て「夏サカス」につなげられて、人間としてもアイドルとしても学べた夏でしたね。
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