――ここ1、2年で一番きつかった時期や出来事は何ですか?
大場:私は今年の春ですね。(総選挙に向けて)1年かけて準備をしてきたことの結果が出なくて、目標としていた選抜に今年入れなかったら、きっとアイドルとして頑張ってきた自分がもう頑張れなくなっちゃうんじゃないかなという不安がありました。
自分がSKE48を卒業したときに、ゼロからまたこの芸能界でやっていけるのかという不安にも駆られていました。
――斉藤さんはいかがでしょうか?
斉藤:苦しかったことは要所要所で結構ありました。メンバーの卒業もそうですけど、自分と後輩との温度差というか。その差を感じて「私の思い描いているSKE48は作れないんじゃないかな」とか「もう自分の考え方は古いのかな?」って思ったり。
本番前に自分だけ準備が早くできちゃって「もう環境が違うんだ」って感じたこともありました。そういう部分では“楽しさ”や“ここにいる意味”をちょっと見失うことはありました。
でも、そういうことがなかったら後輩と向き合うこともなかっただろうし、10歳以上離れている子に話し掛けようと思う意志とかも生まれなかっただろうなって思います。自分のSKE48に対する向き合い方をグループの一員として考えたことは大きかったですね。
――それは結構前のことですか?
斉藤:現在進行形の部分もやっぱりありますし、期の近いメンバーで集まったときの安心感はあります。でも、私たちも変わっていかなきゃいけないし、社会って基本的にそうじゃないですか。変わっていく中で、それぞれの価値観で見出すものがあるからきっと成り立っているんだろうなって思います。
高柳:私は「意外にマンゴー」とか「無意識の色」とか、見せ方が新しく変わってきた中で、今年の初めくらいに「SKE48って今が一番楽しいんだな」って素直に思えたことがあったんです。
私たちから一度離れてしまった人がいて、そういう人を取り戻すためにも「今また楽しいから戻っておいで」とか、「今からファンになっても遅くないよ」っていう意味を込めて、「今が一番楽しい」ってずっと言っていたんです。
そうやって言い出したら周りのメンバーも言い始めてくれて、後輩も「先輩が『楽しい』って言ってるから、今は楽しいんだ!」って思って楽しんでくれるようになりました。
でも、珠理奈さんがお休みされて、「楽しい」って言えなくなったんですよ。楽しいことはあったんですけど、表現が難しくて。それは最近で苦しかったことだなって思います。
4月に日本ガイシホールでコンサートをしたときに、珠理奈さんが「今がSKE48は一番楽しい」って言ってくれたんです。そのときに「珠理奈さんが言ってくれるんだったら間違いないな」って自信が持てたから、またみんなで「今が一番楽しい」って言える日が早く来てほしいなって願っています。
【Part3は10月11日(木)掲載予定】