岡田将生『心の中で波打つものが』竜星涼、山崎育三郎が語る三者三様の寄席シーン<昭和元禄落語心中>
岡田将生が主演を務めるドラマ「昭和元禄落語心中」(毎週金曜夜10:00-10:45※初回のみ10:00-11:10、NHK総合)が、10月12日(金)からスタートする。
同作は、雲田はるこの同名漫画を原作に、昭和の落語界で芸に魅せられた人々の生きざまを描くヒューマンミステリー。
第1話では、クールで端正な落語で他を圧倒する主人公・八代目有楽亭八雲(岡田)が、刑務所帰りの青年・与太郎(竜星涼)に「弟子にしてほしい」と懇願される。弟子入りを許された与太郎は、八雲の家に住み込み、修行を始めるが、八雲とその養女・小夏(成海璃子)の深刻な不仲を知る。
小夏と与太郎は、小夏の実の父であり八雲の親友だった天才落語家・有楽亭助六(山崎育三郎)と、母で芸者のみよ吉(大政絢)の謎めいた死の真相に少しずつ近づいていく。
大名人の八雲、天才の助六、若手の与太郎の、三者三様の寄席シーン
同作の見どころは、登場人物たちの心情や性格、思いがすべて凝縮されている寄席のシーン。
落語家を演じる俳優たちは、落語監修を務めている柳家喬太郎の稽古を受け、「死神」「野ざらし」「出来心」など、さまざまな落語の演目を劇中で披露している。
「昭和最後の名人」と呼ばれる八雲を演じる岡田は、初めて寄席に立った時の感想を「緊張するのかなと思っていたんですが、稽古を長くしてきた分、自分にも自信がついていたようで、意外と淡々とやらせていただきました。ただ、その時にいたエキストラの皆さんとの一体感もあり、あまり感情的になってはならないと言われていたんですけど、自分の心の中で波打つものがあって。お客様の前でやるということは、こういうことなんだなと実感した瞬間でもありました」と感慨深げに振り返る。
岡田はあまり緊張しなかった様子だったが、一方で竜星は「浅草の演芸ホールで、初めて人前で落語を披露したんですけど、僕はすごい緊張していました。その時にやったのが『出来心』です。与太郎も必死にやっている場面でしたし、僕自身も必死にやりましたね」と語る。
しかし、「撮影に参加してくださった方が、『同じシーンを何回も見るから飽きてくるんじゃないかと思っていたら、毎回違ってどんどん良くなっていく様が見られて面白かった』と言ってくださったと聞いて、自信になりました」と、撮影で心境が変わったという。
さらに、山崎は「自分としては初高座でも、天才落語家の役なので、どんどん笑いを取っていかなくてはいけなくて、初めは少し力んでいたからか、リハーサルで『黙ってあっしに1円をくれ!』(落語の演目・野ざらしの一節)と言った時にシーンとなってしまったんです」と撮影時の意外な裏話を明かす。
だが、それも山崎のパワーに変わったそうで、「助監督が『山崎さんが“~1円をくれ!”と言ったらドカンと笑ってください』と呼びかけていて(笑)。落語は生ものなので、お客さんとのやり取りで僕が練習してきたものと全然違うものが生まれたりとか、やりながら自分がどんどん変わっていくんです。エキストラの方々が本当に笑っているのかどうかがなんか分かるんですよ。だから、演目でなんとか笑わせたいというスイッチが入りました」と明るく語った。
落語家同士の嫉妬や固い絆が美しい映像で紡がれる同作。秋の夜長に、しっとりとした大人のドラマを堪能してみては?
毎週金曜夜10:00-10:45※初回のみ10:00-11:10
NHK総合にて放送
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