近年話題の“ハラスメント問題”に、唐沢寿明が真っ向勝負する「テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマBiz『ハラスメントゲーム』」(毎週月曜夜10:00-10:54ほか※初回は10:00-11:09ほか、テレビ東京系ほか)が、10月15日(月)より放送。
スーパー業界大手老舗企業を舞台に、コンプライアンス室長・秋津(唐沢)が、「セクハラ」「パワハラ」「マタハラ」など社内で起こるさまざまな問題を、斬新な手法で解決していく姿を描く。
今回主演の唐沢にインタビューを行い、ドラマについて、また、現代の若者に対する思いなどを聞いた。
己を知ることは、駄目なところも認めて傷つくこと!
――本作のテーマ「コンプライアンス」について、どのように思いますか?
ドラマや映画でも、そんなところ気にする人いる!? というように、少しおかしいと思うところはあるよね。撮影中、いろいろ制限が出ることも仕方がないと思うけど。今、これも駄目なの? あれも駄目なの? となっているので、僕らの世代は気を付けないといけないと感じます(笑)。
――秋津を演じるに当たって、意識していることはありますか?
秋津のキャラクターは、空気が読めなくて変な人ですよ。でも脚本よりも、もう少し変わった感じで演じようと思っています。普段ふざけたことをしているのに、仕事の時は真面目になるなど二面性を持っています。
――本作は、これまで何度もタッグを組んでいる井上由美子さんの脚本ということで、ドラマに入る前にお話されたことはありますか?
以前お食事をした時に、この作品かどうかは分からないですが、「やりたいことがある」と言っていました。井上さんの脚本はどの作品も安心して演じることができるので、またご一緒できてうれしいです。家庭の話も面白く出てくるので、シリアスなシーンとゆるいシーンとのバランスがいいです。秋津は当て書きなんじゃないかなとも思います(笑)。
――タイトルの“ゲーム”というワードが気になりますよね。
ゲームみたいなものじゃないですか? テレビを見ていて「この人、謝りたくないのに謝っているんじゃないかな」と思っていると、次は「やっていません」とうそをつく人も増えてきましたから。次は、ドラマ「うそつきゲーム」やろうかな。政治のことまで切り込んでいきますので、ぜひご期待ください(笑)。
でも実際、その人のために注意したり、間違いを指摘しても「怒られた」と言われることもある。そういう人って受け止められないから、本当のことに気付けないんだと思います。自分と向き合ったり、己を知るということは、駄目なところも認めて、傷つくことじゃないでしょうか。