ハラスメント問題を成敗するだけではない、大きなテーマがある
――若者に対して駄目だと感じる点はありますか?
家から一歩出ると格差ばかりなのに、それに耐えられなくなっているのではないかなと。あとは、この国自体に夢や希望を持っていないんじゃないかと感じます。
――唐沢さんが過去に先輩に言われたことで、ショックを受けたことはありますか?
(若い頃は)理不尽なこともたくさん言われてきたので、昔はパワハラだらけでした(笑)。でも、中にはいいことを言う人もいました。なので、いい言葉だけ頂いて、あとはスルーしていました。聞いているふりしてね。僕、そういうのうまいから(笑)。
ばかだなと思っていても、今いいこと言ったなと思ったらそれはいただきだ! っていう。そういうのも大事です。僕も生意気でたたかれて、それで気付くこともあったし。そういうことを言ってくれる先輩がいることは財産です。
――ドラマはどういった方々に見てもらいたいですか?
このドラマには、ハラスメント問題を成敗していくだけじゃない、大きなテーマがあると思います。視聴者の方々には、そのテーマを考えながら見ていただけたらいいなと思います。
例えば、人を怒ったとしたら、怒った側が謝らないといけなかったり、辞めさせられたりすることもある。それも、僕は問題だと思います。怒られた方もどうして怒られたのかを認識しないといけないと思います。もちろん伝え方も大切だけど、捉え方も大切なんだと思います。