松本幸四郎主演で、塩野七生の大人気小説「ローマ人の物語」が初の舞台化!!
10月3日(日)~27日(水)に公演する舞台「カエサル-『ローマ人の物語』-より」の制作発表が8月19日、都内で行われ、出演者の松本幸四郎、小澤征悦、瑳川哲朗、水野美紀、渡辺いっけい、高橋恵子が登壇した。
本舞台は、塩野七生の大ベストセラー小説「ローマ人の物語」が原作。古代ローマの興亡を描いた大長編シリーズの中から、塩野が最も愛する英雄であり、世界史に名を残す、ユリウス・カエサル(英語名=ジュリアス・シーザー)の生涯に焦点を当て、壮大なスケールで描かれている。
ユリウス・カエサルを演じる松本は「カエサルは、ハリウッド映画で見たくらいで、あまり詳しくなかったんです。カエサルは歴史上の英雄と言われていますが、実は普通の1人の男です。毎日が戦争で、きょう生きていても明日死ぬかもしれない人生を送る男は、どう考えて生きていたのか、すごく興味をもちました」と語り、さらに「実際にローマに行き、カエサルの生まれた場所や暗殺された場所、当時のローマを再現した博物館を周ったんですが、現地に行っていろんなことを学んでくるのは、いかに大事かということに気づきました。人間は、生まれて死ぬまでいろいろな目にあう。決して楽しいことだけじゃない。つらく、苦しいこともあるけど、人間というのはどんな目にあったかということではなく、苦しい目にあってどんな決断をしたかというほうが大事なんだと感じました。そして、日本へ帰り、もう1度台本を読み、カエサルに対する愛おしさを感じ、愛着がわいてきました。魅力のある男だなと思います」と感想を語った。
一方、マルクス・ブルータスを演じる小澤は「幸四郎さんをはじめ、すばらしい先輩方と芝居ができるのはとてもうれしく、光栄に思っています。ブルータスは、カエサルと対立しながらも、やはり心のどこかで惹かれていく微妙な役柄なので、そういった揺れのようなものを少しでも表現できたらなと思います。そして、ブルータスという役は、男が惚れる男だと思います。大きなうつわをもった男に惹かれながらも、最終的な決断をせまられるのが最大の見せ場だと思ってるので、がんばりたいです」と意気込みを語った。
最後に8月19日は松本の68歳の誕生日ということで、サプライズでケーキと花束が贈られ、松本は「3歳のころから役者人生で、誕生日はほとんど仕事場で過ごしてます。制作発表の誕生日も自分らしいな。これから、すてきな出演者に囲まれて、水分、塩分をこまめに取って、猛稽古に励みたいと思います」と笑顔で語った。
10月3日(日)~27日(水) 日生劇場
公式サイト: http://www.play-caesar.jp